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日本初!岐阜県のホムラハコネサンショウウオ特別展示!

2022.08.19 (金)

田上

2022年2月に新種記載されたばかりのホムラハコネサンショウウオ(以下ホムラハコネ)の展示を開始しました!

 

展示個体は正真正銘、岐阜県のホムラハコネです。こうやって展示し皆さんに見ていただけることができて、感無量です…。

このホムラハコネ展示に至るこれまでのことについて、今回は少しお話しできればと思います。

 

ホムラ(焔)ハコネは名前の通り、背中には炎のような鮮やかな赤い斑紋があり、非常に美しいサンショウウオです。

 

 

ホムラハコネはこれまでハコネサンショウウオ(以下ハコネ)と同種とされていました。遺伝的にはシコクハコネサンショウウオに近い集団として、主に近畿地方に生息していることから「近畿型」とよばれていました。その近畿型について詳細に研究した結果、ハコネとは別種であるということがわかり新種記載されました。

そして、なんと岐阜県内でも1地点で生息していることが新たにわかりました。

(詳しくはこちらをご覧ください。https://www.kahaku.go.jp/procedure/press/pdf/817471.pdf

 

これまで同種と考えられていたハコネサンショウウオ(岐阜県産、飼育個体)

 

 

これは衝撃です。

調査などで一緒にフィールドへ行く機会の多い、岐阜県立大垣北高等学校の高木先生、岐阜大学地域科学部の向井先生ともすぐにその話題でもちきりになりました。

早速、高木先生が記載者である国立科学博物館の吉川さんに連絡をしたところ、快く情報を教えてくれました。また岐阜県内の詳細な分布についてはこれから調査していく必要があるとのことで、吉川さんにもお手伝いいただきながら調査を進めていくことになりました。

 

調査地はこんな感じです。場所によってはなかなか行くのも大変です。いつも汗だく。

 

 

吉川さんとも一緒に調査を行いました。この時に初めて岐阜県のホムラハコネ成体を目にすることができました。感動です!

 

調査は今も継続中で、高木先生が県内の様々な地点から炎虎のごとくサンプルを収集し、それを向井先生が盛炎のうねりよろしく解析してくれています。

 

ちなみに、展示個体を発見したのも高木先生、吉川さん。私は隣で「すごいですね!ホムラだ!赤い~!」って喜んでいただけという…。

 

私は今のところほぼ役に立っていないので、非常に心苦しいのではありますが、生体は当館にやってきましたので、ここからが私が頑張れるところかと思っています。

いずれは常設展示できればと考えていますが、時期は未定ということで、とりあえずは10月上旬までの特別展示をご覧ください!

 

 

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カテゴリー  企画展・特別展示日本の両生類
キーワード 田上
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