世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
おもしろ飼育コラム一覧

古代生物たちの夜

2023.05.13 (土)

霜鳥

皆さま、現在開催中の企画展「古代生物がやってきた!~時を超えた生き物たち~」はご覧いただけましたか?

 

おかげさまでゴールデンウィーク中はたくさんの方にお越しいただき、「そんなに昔からいるんだね」「えっ、これも古代生物なの!?」と多くの反響をいただくことができました。

 

 

ただ、中には、「全然顔が見えないよ~」と残念がられる声も聞こえます。

そうです、看板やポスターではばっちりキメ顔をしているはずのヨツユビハリネズミ、そして、ただでさえ小さくて見つけにくいアフリカヤマネです。

 

実はこの2種類は夜行性で、昼間は寝てばかりなのです…。

そこで、活動中の姿を皆さまにお届けするべく、消灯後に撮影してきました!

今日はその様子をお送りします。

 

ではまず、アフリカヤマネです。

こちらは昼間の様子。

 

 

はい、見事に寝てますね~。

続いて、夜の様子。

 

 

あっちこっち行ったり来たり、昼間の姿からは想像もできないくらい活発です!

実はアフリカヤマネはとてもすばしっこく、1cmほどの隙間でもケージから脱走してしまうのだとか。

私も最初は半信半疑でしたが、この活発さを見て、確かに脱走しそうだ…、とひやひやしました。

 

 

では次に、ヨツユビハリネズミを見てみましょう。

まずは昼間の様子。

 

 

お尻を向けて寝ていますね。

(片っぽだけ伸びた足はかわいい…。)

 

続いて、夜の様子。

 

 

回し車の上を、てくてく歩いていますね。

実は夜の間だけ、運動不足解消のために回し車を設置しています。

野生のハリネズミの仲間は、夜の間に餌を探し、一晩で1km以上も走ることがあるのだそうです。

夜はこんな風に歩いたり、時々全力で走ったりしています。

 

古代生物たちの夜の姿、いかがでしたでしょうか?

ちょっと意外な一面をお見せできたのではと思います。

開館中は、午前中はやはり寝ていることが多いのですが、午後になるとこんな風に寝起きの顔を見せてくれたり、

 

 

はんを食べに出てきたりします。

 

 

見つけたときは大チャンス!

そっと近づいて観察してみてくださいね。

 

 

記事URLを表示

カテゴリー  企画展・特別展示
キーワード 霜鳥
前のページへ次のページへ
カテゴリ
バックナンバー