梅雨はみずみずしく
2023.05.28 (日)
こんにちは。
今回のテーマ水槽は「まもなく梅雨入り💧水玉模様のさかな」というファンシーなタイトルです。
水玉模様が特徴の魚といえば、ポルカドットスティングレイやミクロラスボラハナビなど淡水魚にもたくさんいるのですが、どれもキラキラ感が足りない。
雨粒のようなみずみずしい水玉模様と言えば、もうこれしかない。
ぜったいにエゾイワナ!
エゾイワナを展示しようと決めたものの、そもそもエゾイワナを入手できるのか?低水温での飼育となると、水槽が曇るかもしれない。テーマ水槽でサケ科魚類を展示するのは初めてだけどうまくいくかな?
などなど、不安要素がいくつもでてきました。
それでもやっぱりぜったいにエゾイワナ。
エゾイワナをどんなふうに見せるのかも重要です。
本来とても美しい魚ですから、へたに小細工をするよりも、生息環境に似たレイアウトのほうが、水玉模様がくっきりして魚の美しさが引き立つはずです。
というわけで、凍てつくほど冷たい水、荒ぶる水の勢い、その中をぐいぐいと泳ぐエゾイワナ。
これらのイメージをもって水槽作りに励みました。
水槽内にファンシーさは微塵もありません。
そして完成した水槽。
ふだんのテーマ水槽よりもかなり水流を強くしていますが、〈渓流の王様〉といわれるだけあって、エゾイワナにはへっちゃらのようです。
優雅に、のどかに過ごしているようにさえ見えます。そして水玉模様がきれいです。
展示は6月11日までですので、お見逃しなく!
テーマ水槽を見た後で、館内4階へと進んでいくと、
エゾイワナとは亜種関係にあるヤマトイワナの展示があります。
からだの色や模様が全然ちがいますので、そのちがいをご覧になられると、なおお楽しみいただけるのでは?と思います。
今回展示しているエゾイワナは、北海道大学の岸田准教授が送ってくださいました。ありがとうございました!!