ボラへの期待
2023.06.02 (金)
堀江真
3月下旬から、3階「下流のカニ」水槽でボラの幼魚を展示しています。
展示当初は3cmぐらいでした。
白銀ですね。
そして2ヵ月がたった今 ↓
7cmぐらいになりました。
ボラは大きさごとに呼び名が変わる出世魚として知られています。
小さいときはハクやオボコ、大きくなるとトドなどと呼ばれるようです。
せっかくの出世魚なので、いろいろなサイズを展示していたほうがおもしろいかな?と思い、「下流の生きもの」水槽にいるビッグサイズに加えて、幼魚の展示を始めたわけですが、じつは展示を始めた理由はそれだけではないのです。
このボラ、付着藻類をよく食べるのです。
かねてよりわたしは、この水槽に生える藻類に悩まされていました。
アクリル面だけでなく、擬岩にも底砂にも、黒や緑、茶色、それからヒゲみたいなものまで、さまざまな藻類が生えてしまう水槽なのです。
そのため、毎朝の掃除に加え、月に2回は大々的な掃除をしています。それでもちょっと油断するとすぐに藻類だらけに。そこで、ボラを仲間入りさせたら、少しはコケを食べてくれるのでは?と期待して展示を始めたわけです。
最初のころは全く藻類に興味なし。しかし、最近になって「おっ!」という場面に出くわしました。
擬岩に付いた藻類を、頭部を振り振りしながら食べています。
砂の中にも口を突っ込んでいます。
おぉ!感動。
このような行動は最近見られるようになったばかりなので、この先どうなるのか。きれいになるのか、そうでもないのか。楽しみにしながら経過観察していきたいと思います。
カテゴリー アクア・トトの生き物
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