みんな釘付け!見どころ満載の水生昆虫大水槽
2023.07.16 (日)
当館の水生昆虫水槽がリニューアルして早くも2ヵ月が過ぎました。
お客様の反応はどうかなと思っていましたが、
休日には水槽の前に列ができるほど見ていただいたり、
SNSなどでもたくさん投稿されていたり、
「なかなか人気じゃん!」
と嬉しく思っています。
今回は一番大きな水槽(下の写真)の見どころをご紹介したいと思います。
まずはゲンゴロウ。
泳ぎが得意なゲンゴロウの仲間たちですが、
いつでもビュンビュン泳いでいるわけではありません。
底でじっとしたり、植物につかまっていたり…
ゲンゴロウの仲間は水面上の空気で呼吸をするため、定期的に浮上します。
ですので、数分間水槽の前にいるとゲンゴロウが泳いでいる姿が見られます。
腹部の先端を水面に出して呼吸をします。
そのビュンビュンと泳ぐ姿がこちら。
ゲンゴロウの仲間はにおいに敏感で、水槽にアカムシやコオロギを入れると
この時もやはりビュンビュン泳いでエサを探します。
給餌の時間は決まっていませんが、今の時期はほぼ毎日与えていますので、
タイミングが良ければ見られるかもしれません。
次はガムシ。
ガムシの成虫はおもに植物食で、水槽に植えてあるクロモをよく食べています。
この写真はクロモを食べながら緑色のフンをしています。
よく食べて、よくフンをする、そんな印象です。
ガムシの仲間は水面から取り入れた空気を腹面に貯めておくので、
下からのぞくと腹面が空気の膜できらきらしています。
最後にマツモムシ。
マツモムシは背泳ぎで生活している昆虫で、水面付近にいます。
このようにゲンゴロウ、ガムシ、マツモムシの泳ぐ様子や
食事の様子が目の前で見られます。
他にも、ときどき水から出た場所で甲羅干し(甲羅ではなく翅ですが、
カメの甲羅干しから水生昆虫でも甲羅干しということが多いです)をしたり、
最近ではゲンゴロウやマツモムシが交尾していることもあります。
見どころ満載の水生昆虫水槽、ぜひ見に来てくださいね。