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きんトトの日々の管理

2023.10.07 (土)

松下

こんにちは、展示飼育部の松下です。

7月より開始した企画展『きんトト今昔物語~時代を彩る金魚たち~』はすでにご覧いただきましたか?

 

展示している金魚は全部で約30品種、100点。和金、らんちゅう、琉金など、金魚の系統をグループ分けして紹介しており、さまざまな色や形の品種を観察することができます。

 

さて、こちらの企画展は12月10日まで約5か月間開催します。展示を維持するためには、毎日の管理が欠かせません。本日はきんトトの日々の管理について、皆さまにご紹介します。

 

 

①水槽の掃除

水槽にコケはつきものです。美しい金魚たちを万全に鑑賞していただけるよう、さまざまな角度からアクリルガラスをチェックし磨いています。

写真で使用しているのは、スポンジを棒に括り付けたもの。和金のなかまの水槽のように、大きな水槽を掃除するのにぴったりです。

 

 

②金魚の体調チェック

金魚を健康に保つためには、よく観察し異常にいち早く対処することが大切です。体表やヒレ、色味、泳ぎ方などさまざまなポイントを毎朝チェックしています。また、エアレーションやろ過装置など設備の点検も行っています。

(出演しているのはチームきんトトのリーダー、国崎さんです。)

 

 

③金魚への給餌

金魚は消化不良を起こしやすいため、消化のよい配合餌料を水でふやかしてあげています。食べ過ぎたり、食べ残しが出たりしないよう、各個体の食べ具合をみながら少しずつ水槽内へ投入します。また、給餌時は金魚が活発に動くため、金魚の体調を改めてチェックする絶好の機会でもあります。

 

 

配合餌料に集まる茶金と青文魚、黒出目金たちです。おいしそうに食べています!

 

 

いかがでしたでしょうか。金魚は飼育が難しく、日々神経を尖らせながら丁寧に管理をしています。企画展は12月10日まで続きますので、すでに見に来られた方も、そうでない方も、ぜひまたいらしてくださいね。

 

企画展内の装飾は現在涼やかな夏モードになっておりますが、10月14日から温かみのある秋モードへ変わる予定です。上記の動画でご紹介した茶金と青文魚、黒出目金の水槽もがらっと一変します。お楽しみに!

 

 

 

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カテゴリー  企画展・特別展示
キーワード 松下
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