続・減らない外来種
2023.12.03 (日)
こんにちは。
前回、「減らない外来種」としてコクチバスをメインにご紹介しました。
14日から展示を始めて2週間以上がたったわけですが、んもーこれ本当にコクチバス同士の小競り合いがひどいこと!どう組み合わせても闘争して傷ついてしまうので、残念ながら現在は1個体のみの展示に変更しました。
2個体展示していた時は、お客さまに「2匹の模様のちがいはなに?」とたびたび質問をいただいたのですが、これはおそらく個体の心理状態ではなかろうか?と個人的に思っています。
悠々としているときは下の個体のように金色(無斑)に、ストレスを感じているときは上の個体のようにまだら模様になっている気がします。あくまでもこちらの水槽で飼育した場合のことです。
ところで、一年前の今頃はこの展示スペースで野外に放流されていたメダカの飼育品種についての展示を行っていました。
今年は、それらの飼育品種が去年にも増して野外で発見される例が増えています。
私自身も、去年と同じ美濃市の用水路で青メダカを見つけました。 ↓
それから岐阜市内の用水路でも 黄メダカと ↓
白メダカ ↓
を見つけてしまいました。
岐阜市のこの場所は、在来と思われるミナミメダカがまとまって見られるところなので、交雑する危険性が高く事態は深刻です。
くわしくはこちらをご覧ください。
メダカぐらいならお家で飼ってみてもいいかな?と気軽に飼いやすいペットですが、繁殖してたくさん増えたらどうしようか、意外に管理が面倒で飽きちゃったらどうしようか、そんなことをしっかり念頭に置いて飼育を始めてくださいね。そして、増えても飽きても絶対に野外に放流することのないようにお願いします。
「飼育生物を逃がしてはいけない」という当たり前が当たり前になるように、微力ながらも自分にできることを続けていこうと思います。