世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
おもしろ飼育コラム一覧

帰ってきたオワンクラゲ

2024.05.05 (日)

霜鳥

1月のある夜に、伊勢湾に面した港でオワンクラゲを見つけました。

 

 

傘の直径が20センチほどありそうな、とても立派な個体です。

緑色の蛍光タンパク質を持つことで知られているオワンクラゲですが、自然界で見るのは初めてでした。

触手を長く伸ばして悠々と泳ぐ姿はとても美しく、私は一瞬で虜になってしまいました。

 

この時すでに、現在開催中の企画展「クラゲに夢中!〜きっとあなたも、好きになる♡〜」で伊勢湾のクラゲを展示することが決まっていたので、この美しいオワンクラゲもぜひお客さまにお見せしたい!と思いました。

 

しかし、いざ飼育方法を考えてみると…。

オワンクラゲは比較的大型のクラゲ。

そして他の種類のクラゲを食べ、時にはオワンクラゲ同士で共食いをすることもあります。

そのため、それなりの大きさのある水槽で適切な水温と水流を保ちながら、単独で飼育し、オワンクラゲが満足するだけのごはんを与え続けなければなりません。

 

淡水生物専門の当館で、その条件を満たしながら飼育するのはなかなか難しい…。

 

そこで、設備が整うまでの間、コラボレーションという形で企画展にご協力いただいている “新江ノ島水族館”(以下、えのすい)に、オワンクラゲを「一時預かり」してもらうことにしました。

 

じつは、オワンクラゲは伊勢湾ではよく見られるのですが、えのすいのある神奈川県の江の島周辺ではほとんど見ることができないそうです。

何個体かお送りしたところ、えのすいの展示用としても活躍してくれたようでした。

 

 

そして先日、企画展のブースを設営し、オワンクラゲ用の水槽も準備万端に。

ついにえのすいからオワンクラゲが帰ってきました!

 

 

元気そうな姿を見て、手厚く飼育してくださったえのすいのスタッフに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

飼育方法のアドバイスもたくさんいただき、本当に頭が上がりません。

 

ゆったり泳いだり、触手をふわ〜っと伸ばして流れに身を任せたり、色々な姿を見せてくれます。

 

長い距離を旅した、「伊勢湾生まれ、えのすい育ち、アクア・トト在住」のオワンクラゲ!

ぜひこの機会にご覧ください。

 

記事URLを表示

カテゴリー  企画展・特別展示
キーワード 霜鳥
前のページへ次のページへ
カテゴリ
バックナンバー