展示水槽でチタラ・ロピスが繁殖!
2024.05.29 (水)
さかのぼること2021年11月、メコン川中流の魚水槽にて、流木に卵が産み付けられているのを発見しました。
いつもチタラ・ロピス(以下チタラ)がウロチョロしているあたりの流木だったので、
チタラの卵かな?でも1匹しかいない(当時チタラは展示水槽に1匹でした)からなあ…
と思い、卵もふ化しなかったので結局何か分からずじまいでした。
時は過ぎ2024年5月8日、この日の朝は私が潜水の当番。
作業をしようと潜ると、流木に何やら白いつぶつぶを発見。
そばにはチタラがウロチョロしています。
「あ、久しぶりに産卵したな。おや…?」
よく見ると何やらちょろちょろ動いています。
すでに卵からふ化していました。
現在、この水槽にはチタラ・ロピスが2匹いますので、
卵を産み、そして見事に受精しているようです。
「あの時の卵は、やっぱりチタラだったのか!」
と、テンションがあがりました。
そして、親もしっかり世話をしています。
撮影のために卵に近づいても、私が遠ざかるとしっかり戻ってきて世話をしていました。
なかなかたくましいです。
その後も毎日観覧側からチタラの様子を見ていましたが、しっかり世話をしているようです。
こうなると次の潜水当番が待ち遠しくなります。
そして5月17日。
流木にはいない…と思い底を見ると
稚魚が集まっていました。
「わあ、成長しているじゃん!」
現在は稚魚を少し回収してバックヤードでも育てています。
オタマジャクシのようでもあり、体の後ろ半分はナイフフィッシュらしさもあります。
育つかは分かりませんが、頑張って飼育したいと思います。
展示水槽にも残しているので、いつぐらいまで親が世話をするのかなど、今後も観察するのが楽しみです。皆さまもそっと観察してみて下さい!