世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

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世界最大級の淡水魚

2024.07.17 (水)

佐藤

みなさまこんにちは。展示飼育部の佐藤です。
7月14日に当館も開館20周年を迎えることができました。
応援いただいている皆さまに感謝申し上げます。

さて今回紹介する魚はメコン川にすむ世界最大級の淡水魚です。
その魚はタイの現地名でプラークラベーンとよばれるエイの仲間です。
エイと言っても海ではなく、川すなわち淡水にすむ淡水エイになります。

世界各地には大きな淡水魚たちが数多く知られていますが、
2022年にカンボジアを流れるメコン川で世界記録を更新する
大きなプラークラベーンが釣りあげられました。
その大きさは鼻先から尾の先まで4m、重さは約300㎏もあったそうです。

このメコン川の巨大エイを当館ではメコン川中流の魚水槽で展示しておりますが、
まだまだ世界最大級のサイズには程遠い大きさです。

当館では飼育を始めてからまだ数か月ですが、
毎日ごはんをたくさん食べて順調に成長しています。

世界最大級の魚がメコン川にいる事を知っていた私は、
この魚を一度は自分で採ってみたい!と思い、
漁師さんと共に一週間ほど漁をした事があります。

でも、その漁は毎日行うエサの準備や大きな石をオモリにした仕掛けの準備など、
想像以上に大変で、あっという間に一週間が過ぎてしまい、結果は惨敗でした。

私がお世話になった漁師さん一家は村一番の漁師でしたが、
それでも近年では年間10尾採れれば良い成績だと話をしてくれました。
メコン川の自然環境は日々変化しており、
そこに生息する生き物の多くは危機的な状況になっていることを肌で感じると共に、
季節外れに一週間チャレンジしたくらいではプラークラベーンに出会うのは
難しいということを思い知らされた調査となりました。

それでもメコン川でエイが採れれば、近くの市場で食用として売られます。
私も市場で何度かエイが売られているのを見てきましたが、
1mを超えるエイはとても迫力があり、メコンの怪魚らしい風格があります。
大きな個体になると、まるごと買う人はめったにいませんので、
買いやすい大きさにして売られます。
やはり現地でも珍しい魚なので、エイが売られていると、
お店のまわりには人が集まってきます。

最後に恒例の食レポです!私もプラークラベーンの味には興味がありました。
500g程買って帰り、スープにして一度だけ食べた事がありますが、
味付けが悪かったのか?それとも魚そのものが美味しくなかったのか?
どちらかわかりませんが、決して美味しいとは言えない味だったのを覚えています。

ご来館の際にはこれから成長していくプラークラベーンの姿を
ご覧いただき、末永く見守っていただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた!

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カテゴリー  アクア・トトの生き物
キーワード 佐藤
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