メコンのキュウリウオ?!
2024.07.28 (日)
みなさまこんにちは。展示飼育部の佐藤です。
今日、紹介するメコン川の魚はキュウリウオです。
日本の魚に詳しい方であれば、
キュウリウオ科のアユやワカサギ、シシャモなどを
連想する方が多いのではないでしょうか?
今日紹介するキュウリウオはメコン川が流れる
カンボジアのキュウリウオです!
カンボジアの水辺にもたくさんの魚たちが生息しています。
その中には色や模様、形などの特徴から、
日常生活でよく目にする物に例えた現地名がつけられた魚たちがたくさんいます。
その一つがキュウリウオなのですが、
まずはその姿を見てもらいたいと思います!
それがこちら!!(現地の魚市場で撮影したものです)
キュウリウオなので野菜のキュウリ(胡瓜)っぽいかと思いきや・・・
キュウリにはまったく似ていません。
そこで、今度はカンボジア全土でごく普通にみられる
カンボジアのキュウリを日本のキュウリと一緒にご覧ください!
日本で食べるキュウリとだいぶ違います。
太く短く、縦に薄い線が何本も入っていますね!
この魚のしま模様がキュウリのしま模様と似ていることから、
現地ではキュウリウオ(トライ・トローソッ)と呼ばれるようになったそうです。
(カンボジア語で「トライ=魚、トローソッ=きゅうり」という意味です)
ここで恒例の食レポです!
このキュウリウオはコイの仲間(コイ科)ですので、
「とにかく骨が多い!」の一言です!
焼いても、煮ても、どこを食べても、骨が・・・
比較的きれいに魚を食べる自信のある私でも途中で嫌になってしまうくらいです。
さて、今日紹介したキュウリウオは、
「タイガーバーブ(Probarbus sp.)」という名で
メコンオオナマズが泳ぐ「メコン川中流の魚」水槽にて展示しています。
メコンの恵みを受けて生活しているカンボジアの人々が、
生活の中で名付けた「キュウリウオ」について紹介させていただきました。
当館はおかげさまで今年20周年を迎え、イベントも盛りだくさんです。
ぜひ足を運んでいただき、メコンオオナマズと一緒に泳ぐタイガーバーブ(キュウリウオ)の姿も見つけていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた!