ジャウーの展示は大変
2024.08.09 (金)
皆様こんにちは。
おかげさまでアクア・トト ぎふは2024年7月14日に開館20周年を迎えることができました。
今回は20周年特別企画展「ワイルドアマゾン アマゾン最高!」のお話しをしたいと思います。
今回の企画展担当3名も全員オープニングスタッフの20年選手。メンバーはオジサンですが、意気込みは20年前と変わりません!たぶん!
特別企画展のテーマは「アマゾン」。
担当となった段階で、すぐに私の頭の中ではメインとなる展示生物が思い浮かびました。
ジャウー。アマゾン川に生息する大迫力巨大ナマズです。
2004年のオープン時にはピラルクーなどと一緒に展示していたのですが、持ち前の貪欲さを発揮し、夜な夜な同居している魚たちをパクパク食べてしまうことから、展示水槽ではなくバックヤードの大きな水槽で飼育し続けていました。
そう、ジャウーも我々とおなじ20年選手です。
しかも、バックヤードでも順調に成長しており、全体像は潜水しないと見えない水槽ですが、相当な大きさに育っていました。
さて展示するとなると大きな問題が。そもそもジャウーをちゃんと展示できる水槽なんて無いわけで…。
ということで、水槽製作から始めました。
ジャウーがゆったりと飼育できる大きさで、しかもバックヤードの狭い場所を通せるギリギリのサイズを狙いました。ベテランが検討を重ねて決めたサイズですからね、余裕でしょう!
企画展開催の2週間前、水槽が搬入されました。
ユニック車で運ばれてきた水槽を見て、ベテランは思いました。
「これは…、入らんかもしれん…」
心中は動揺しまくりです。
入らないかもしれない不安と、調子にのって大きすぎる企画展用水槽を作ったことを後悔する日々を過ごし、いよいよ設営当日。
「ええい、ままよ」と動かし、あまりの重さにカーペットを巻き込んで軒並みひっぺがしつつもなんとか据え付けに成功しました。
急いで配管作業をし、水張りテストをし、OKとなったところで、ふと気づきました。
そういえば、ちゃんとジャウーの全身を見ていなかったなと。
箱メガネでジャウーのサイズを確認し、20年選手は思いました。
「これは…、捕まえる際に無事でおれんかもしれん…」
バックヤードの水槽は非常に作業がしにくい構造で、移動用バッグにジャウーをうまく誘導できるのか、そのあと持ち上げることができるのか、不安がつのります。
いよいよ移動日当日。
「ええい、ままよ」と水槽に入りバッグに誘導します。
なんとかバッグに追い込んだところまではスムーズにでしたが、ジャウーが少し体をひねるだけで体は振り回されます。
そして水面に持ち上げると重いこと重いこと…。四十肩と五十肩コンビにはなかなか辛い作業でした。
狭い企画展バックヤードを抜けて、
いよいよ水槽へ。動画でどうぞ。
※映り込みがひどくてすみません…。
なんてカッコいいナマズなんでしょう。心躍ります。
大きさを比較するために今年入社した若いスタッフに寝転んでもらいました。
ジャウーが随分小さく見えますが、大きさは1.6~1.7mくらいあります。
彼、身長が189㎝もあるんですね。
こういう場合は背が低い人の方が良いようです。
まだまだ勉強の日々です。