企画展からお便り6 ~オジギソウ~
2018.02.20 (火)
こんにちは 河合です。
第6弾はこちらの生き物。
五感で感じて、生き物の名前の由来を知るコーナーから
これは皆さんよく知っているようですね。
企画展の会場内でも「学校にあるよ」とか「おばあちゃん家にあった~」
「懐かしいわ~」なんて声をよく耳にします。
かつては学校用の教材にもなったみたいで、
私が子供の頃もよく見かけ遊んだ記憶があります。
聞きなれた名前なのであまりヘンテコリンに感じないかもしれませんが、
よ~く考えてみると面白い名前じゃないですか?
名前は「オジギソウ」。
何かがふれたり、振動を感じると葉を閉じて葉の柄がお辞儀をするように垂れ下がります。
これが名前の由来で、漢字では「お辞儀草」と書きます。
夜になると葉を閉じることから「ネムリグサ(眠り草)」という別名もあります。
ちなみに学名はMimosa pudicaで「pudica」は「内気な」や「恥ずかしがる」の意味があります。
中国名では「羞恥草」と書くそうです。
おまけに
オジギソウの花言葉は「繊細な感情」「感受性」「敏感」だそうです。
なんか納得ですよね(笑)
皆さんよくご存じのこの植物ですが、少しだけウンチクを紹介します。
ブラジル原産、マメ科の植物で本来は毎年花を咲かせる多年草です。
6~8月くらいにピンク色のかわいらしい花を咲かせます。
冬でも温度管理をして育てれば一年中楽しめますが、
日本では冬に枯らしてしまい主に夏の間だけ楽しむ1年草として扱われることが多いです。
オジギソウが日本にやってきたのは1843年(天保14年)だとか!
江戸時代から親しまれている植物なんですね。
ところで少し疑問がわいてきませんか?
なぜ、オジギソウはおじぎをするのでしょうか?
「他の生き物に食べられないように身を守る」
「雨や風から身を守る」
「光合成のための光の量を調節する」などが理由だとか。
お辞儀をする仕組みは、面白いけど少し難しいので簡単に紹介します。
何かの刺激を感じる → それが電気信号で主葉枕という場所に伝わる →
→ 細胞内タンパク質が変化を起こす → 細胞内の水が移動する →
→ お辞儀をする
このような仕組みになっているそうです。
だから元に戻るためには少々時間がかかり、10~20分くらいたつと元の状態に戻ります。
どうしてもオジギソウの葉の構造上の仕組みから、
連続でさわるとお辞儀しなくなってしまいますが、定期的にオジギソウの株を
入替えてオジギソウを休ませながらローテーションしています。
さわっても反応しないこともありますが、ご了承ください。
ではでは。