世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

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カリフォルニアアシカのツボミが永眠しました

2019.05.20 (月)

近藤

ツボミが5月12日、この世を去りました。

朝方、元気な姿を見ていただけにとてもショックなことでした。

死因は、現在調査中です。

 

 

ほんとは、3月からマリンと同じショーが出きるまで、成長しました!!という、ブログを書く予定だったので、とても悲しく思います。

 

今まで、ツボミの応援をしていただいた皆様にちゃんと報告がしたいと思い、ブログを書くことにしました。

 

つぼみ成長記最終回です。

 

 

今年の3月でツボミがアクア・トト ぎふにきてちょうど6年がたちました。

 

6年前は、ツボミもまだまだ体が小さく、周りの音や人の動き、小さな虫にまでビックリするような、ビビりな性格をしていました。

 

ですが、少しずつ、ほんとに少しずつでしたが、音や人に慣れ、虫にも興味を示して、ずっと見ていたり、追いかけて遊んだりという行動をするようになっていきました。

自ら、私たちスタッフやお客様の近くに寄っていくこともあり、いろいろな物事に興味をもち、好奇心旺盛なアシカに成長していきました。

 

遊びの時間では、ボール遊びが大好きで、スタッフにボールを投げてきて、投げ返して欲しそうに待っているなんてこともありました。

 

トレーニングの時間は、すぐに部屋に戻るなど落ち着かないことが多く、とても苦労しました。

ですが、 時が経つにつれ、すくすく成長し、何をするにも全力で、肝の据わったアシカになっていきました。(ビビりがなくなったわけでは、ありませんでしたが・・・)

 

たまに滑って転んだりしている姿はとても可愛かったです。

 

ツボミは、

何をするにも全力で、一生懸命。

ビビりだけど、いろんなことに興味津々。

ドジでとっても可愛いアシカでした。

 

ツボミがいなくなって数日が立ちましたが、スタッフ一同、いまだにツボミロスが続いております。

 

ツボミから私たち飼育員はいろいろなことを教わりました。

 

そして、ここからは、私個人の話になりますが、

ツボミがアクア・トトに来る少し前に入社し、新人にも関わらず、ツボミの担当者として、当時からずっと関わることができました。

 

小さい子供のアシカを一からトレーニングしたこともなく、わからないことだらけでしたがとても楽しく、とても良い経験をさせてもらいました。

苦労することも悩むこともたくさんありましたが、その分、できなかったことができるようになったり、少しずつ私のことを見てくれるようになったりしたときは、とてもうれしかったです。

ツボミの生涯を一緒に過ごすことができ、感謝しています。

 

ツボミからもらったこの経験や気持ちを、今飼育している動物たちに還元できるよう努力していきたいと思います。

 

 

 

最後に、今までツボミの成長を見守り、応援をしてくださった皆様にも感謝いたします。

 

本当に、本当に、ありがとうございました。

 

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カテゴリー  アシカショー
キーワード 近藤
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