

パンがなければパンガシウスを食べればいいじゃない
2025.04.11 (金)
みなさまこんにちは。
前回のコラムで、当館で飼育しているパンガシウスの仲間をご紹介しました。
その中で、パンガシウスの仲間は食用に養殖されており、「パンガシウス」として日本にも出荷されているということを書きました。
今回、私も食用として売られているパンガシウスを発見しましたので、その食レポ(!!)をしてみたいと思います。
こちらが、普段お世話になっているスーパーで買ってきた切り身です。
価格は99円/100gで売られており、庶民の味方、サケ(250円/100g)に比べてもとってもお得! まさに、「パンがなければパンガシウスを食べればいいじゃない」といったところ。
裏側を見ると、ベトナム産の養殖個体との記述がありました。切り身から種を同定することは難しいですが、ベトナムでは前コラムでもご紹介したカイヤンPangasianodon hypohthalmusや、バサと呼ばれるPangasius bocourtiの養殖が盛んなため、どちらかの可能性が高いと思います。
見た目はごく普通の白身魚で、においも特にありません。ただ、脂はあまり乗っていないようです。
今回は、インターネットで調べておすすめの調理法だったムニエルにしてみます。
素人料理ですが、しばしお付き合いください。
まずは、塩コショウで下味をつけ、小麦粉をまぶします。次に、フライパンに入れ、弱火でじっくりと焼いていきます。
ある程度火が通ったところで裏返しました。ここでバターをたっぷりと投入。スプーンでバターを回しかけながら焼き、両面がぱりっと仕上がるようにします。
皿に盛りつけて、完成です!
ケチャップと醤油で作ったソースを上にかけてみました。きつね色に焼けており、とてもおいしそうです。
淡水魚水族館の飼育スタッフとしてあるまじきかな、ナマズを食べたことがこれまでなかったので、おそるおそる実食。
(もしかすると、「白身魚のフライ」とかで気づかぬうちに食べているかもしれませんが。)
うん、おいしー!
丁寧に焼いたおかげで、外はカリカリ、中はふっくらと仕上がっています。魚肉自体にクセはなく、バターの香りとよく合っています。これなら和食にも使えそうですね。
お値段が安く、こんなにおいしいならば、食卓の常連になりそうな予感です。
どんな味か気になった方は、ぜひ一度、購入してみてはいかがでしょうか?
そして、謎の切り身「パンガシウス」がどんな魚なのか気になった方は……ぜひ、当館へ泳いでいる魚を見にお越しくださいね。
読んでくださりありがとうございました!