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そっくりないきもの展 見どころその3

2025.05.26 (月)

竹本

みなさまこんにちは。

企画展「そっくりないきもの」も、あっという間に開始からひと月がたちました。

過去の飼育コラムで紹介した見どころに続いて、今回は海でみられるそっくりないきものたちを紹介します。

 

 

まずは、こちらの写真をご覧ください。

 

水面近くで横たわっているのはマツダイという魚です。幼魚のうちは海の表層を漂う枯れ葉や、ホンダワラなどの流れ藻に紛れて生活しています。

行動が面白いのでぜひ紹介したい種でしたが、なかなか入手が出来ずに展示できないかも…となかばあきらめていたところ、伊勢シーパラダイスさまよりお借りすることができて展示することができました。

展示ではごはんの時間以外は横たわっているので、見るたびにちゃんと生きているのか不安になります。

 

 

あとは、石のようにじっと動かずに獲物を待ち伏せするオニダルマオコゼ、体の一部を使って小魚をおびきよせるイロカエルアンコウもいます。

 

 

海には毒を持つ危険な生き物にそっくりないきものもいます。現在は有毒のシマキンチャクフグにそっくりなノコギリハギと、毒のトゲを持つミナミゴンズイにそっくりなコンビクトブレニーを展示しています。

 

このミナミゴンズイにはなかなか苦戦しました。ゴンズイ玉と呼ばれる群れを作るくらいの全長5㎝ほどの個体を飼育していますが、以前飼育した先輩からは「とにかくごはんはしっかりあげること!!」と聞かされていました。他の魚たちよりも回数を多く給餌して対応していましたが、それでもやせる個体がでてきて「これはマズイ…」と回数をさらに増やし、他の魚たちのごはんとして使用している冷凍アユが卵を持っていた場合にはそれをあげたりして、なんとか展示を維持することができています。

 

そんなミナミゴンズイたちの展示も6月中に別の生き物に更新しようかと考えています。コンビクトブレニーがミナミゴンズイに似ているのは幼魚の間だけで、成長して模様が変化してきたので、そろそろ選手交代です。どんな魚か気になる方はお早めにお越しくださいね。

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カテゴリー  企画展・特別展示
キーワード 竹本
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