世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
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一匹狼

2019.03.18 (月)

野口

こんにちは。

こちらの魚は何の稚魚かおわかりになるでしょうか?

まだまだ小さいので親の姿を想像するのは難しいと思います。

正解はイチモンジタナゴの稚魚です。成魚と似ているところと言えば、

なんとなく細長い体つきでしょうか。

 

当館では毎年、イチモンジタナゴの繁殖も実施しておりますが、

去年の繁殖した稚魚を見ていた時、明らかに見た目が違う個体が一匹いました。

まだ数センチの大きさですが、真っ白な個体です。

いわゆるアルビノ(白化個体)です。

色々な場所で魚をみていると、自然界でもたまにアルビノの生き物を

みることはありますが、ふつうの体色より目立つこともあり、

捕食されやすいなどもあるようで、出会う確率は低いようです。

同じように変わった個体として、透明な鱗をもっている魚も見かけることもあります。

こちらはタイリクバラタナゴの透明鱗個体です。

場所によっては、このような変わった個体と出会いやすいようなところもあるように思います。

 

これはこれで良さもありますが、個人的にはありのままの状態が好きです。

アルビノのイチモンジタナゴも飼育下という安全な場所で順調に育っています。

展示できる日もくるかもしれませんので、そのときは改めてお伝えさせていただきます。

 

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カテゴリー  日本の淡水魚
キーワード 野口
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