マリモのような
2010.07.05 (月)
波多野
7月のマンスリー水槽のテーマは 「 水中HANABI 」、 水の中を彩る生きものたちを花火に見立てて展示しています。
その中でひと際歓声が上がる生きものが・・・、「あっマリモだ」と。
でもこの本種、実はマリモではないのです!
では何なのかと申しますと、本州中部以南の湖沼や水田、河川などにみられるアオミソウ属の一種に属する緑藻なのです。
しかし、このように大きく丸くまーるくまん丸くなることは珍しく、やはりその姿はあたかもマリモ似。
それもそのはず、マリモを含む幾つかの藻類はマリモ・クレードと呼ばれる新規の生物群であることが近年の研究で分かり、アオミソウ属の藻類もこの生物群に含まれるているのです。
つまりマリモの近縁種(仲間)ってことです。
本種は、一宮市のご夫婦が大切に育てられてきたものをご厚意により展示をさせて頂いています。
私も本種を見た時にあまりのインパクトに驚きました。
ちなみに展示ではエアレーションにより水の中を踊っていますが、エアレーションの無い状態ではこのようになっています。
案外、沈んでいる姿もかわいいですね。
マンスリー水槽では他の展示を圧倒して、横の水槽なんかはかすんでいます。
みなさま、この珍しい藻に会いに来て下さいね。
今月中の期間限定の展示なのでお見逃しなく!
カテゴリー アクア・トトの生き物企画展・特別展示
キーワード
波多野