<サンショウウオ日記 vol.8>ハコネサンショウウオ
2010.07.07 (水)
田上
さあ、どんどんまいりましょう
お次はハコネサンショウウオ!
このハコネサンショウウオ、日本にすむ両生類で唯一、肺を持っていないんですね。
皮膚や粘膜を使って呼吸しています。
他のサンショウウオと比べても、なんだか雰囲気が違います。
ちなみに、展示しているのは幼生なのですが、これまた他種と比べてデカい!
ちなみに、ハコネサンショウウオは変態するのに、2~3年かかります。
他種はだいたいが、その年に変態します。
なかには、越冬幼生と呼ばれ、冬の間は幼生のままで、翌年に変態するものもいますが、
それでも倍以上の期間ですね。
どこまでも個性的。素敵です。
先日、高知県の動物園の方(サンショウウオ大好き仲間です)と一緒に所用で滋賀県に行ったのですが、
休憩のため立ち寄ったサービスエリアのテレビで、このハコネサンショウウオが取り上げられていました。
私も含めサンショウウオ大好き仲間が集まっているわけですから、テンションも急上昇!
「奇跡!」だの、「我々は何か持っている」だの異常に喜んでいたのもつかの間、
なんとその映像は、ハコネサンショウウオ漁を取り上げたものでした・・・。
ワナで捕まえられた大量のハコネサンショウウオたち・・、ああ、あんなにたくさん。
ああ、串にささって炭火で焼かれてしまって、、、、。
ハコネサンショウウオは川の最上流域、山の奥にすんでいますので、
昔の人々にとっては貴重な蛋白源だったんでしょうね。
食文化として残っているのですから、否定するつもりは毛頭ないですが、
その場にいた3人のテンションは急下降。
もそもそとカレーを食べて、早々にサービスエリアを後にしました。
また、ネガティブな終わり方になってしまった!!!
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