チビっこのサワガニ
2010.10.04 (月)
村山
大きさは甲幅(こうらの横幅)5mmぐらいです。
親に比べるとなんだか少し、あしが長くてスレンダーなスタイルな気がします。
そしてすばらしい脚力の持ち主!垂直の壁でもぐんぐんよじ登っていきます。
20匹ほどの稚ガニたち、無事に育ってくれればいいんですけど。
さて、話はさかのぼり、ちょうど1年前のこと。サワガニを繁殖させてみようと思いたちました。
その以前から、たま~にサワガニが交尾しているのは知っていました。
そして、お腹に卵を抱いた母ガニの姿を見かけたこともあります。
ですが、稚ガニが誕生することはありませんでした。
というわけで、サワガニ専用の繁殖槽をせっせと作り、
体が大きくて立派なオスとメスを選んで繁殖槽へと移しました。
冬が過ぎ、
春が来て、
5月になった頃、
繁殖槽のメスたちが一斉にお腹に卵を抱いていました。
「よーし!!」と喜んだのもつかの間、
私に見られた母サワガニはポイポイと卵を捨ててしまったのです。
どうやら、私に見られる=多大なストレスだったようです。
そのことに気づき、繁殖槽のサワガニを見ないようにしました。
朝、照明をつけて、夕方消す。
たったそれだけにしました。
その結果、稚ガニが誕生したのです。
飼育係としては、実に寂しい繁殖技ではありますが…。
来年は、なんとかもう少し観察できるように工夫してみます。
この写真は、先日、野外で見つけたサワガニ誕生の瞬間です。
こんなふうに観察できるといいんだけどなぁ。
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