世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

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ヘビ小考

2010.10.15 (金)

田上

先日ご紹介しましたシロマダラですが、無事エサも食べて、元気にしております。

(スタッフの自宅庭にいたニホンカナヘビをエサにしました。展示しているカナヘビじゃないですよ。)

さて、次は展示をどうするかという話ですが、いかんせん、小さな個体です。

おそらくみえないだろうし・・・。来年かなぁ。

とりあえず、検討中ということでお願いいたします。

 

それにしても、ヘビの展示は、いろいろと気を使うことが多いです。

ちょっとした隙間があれば脱走しますし、神経質な個体はストレスで拒食することもよくあることです。

何より、一番の悩みは、ヘビが苦手という方がダントツに多い点です。

当館のスタッフにもヘビ嫌いはチラホラいますし、そういえば私の母もそうでした。

その昔、自慢げに捕まえたシマヘビを母に見せたら、

絶叫に近い悲鳴と、バカ息子への怒号が、近所中に響き渡りました。

まぁ、これは良い思い出です。

 

常設展示しているアオダイショウや、エメラルドツリーボアの種名板の写真をみるだけで、

「気持ち悪い」と目をそむける人も中にはいます。

「気持ち悪い」とアクリル面を持っているステッキでこづいている

お客様を見たこともあります。(これは悲しかった)

 

また、ほとんど動かない生物です。

ちょっとでも動かそうとアクリル面をたたかれることは、本当によくあること。

(もちろん、じっくりと観察してくれる人が大多数です。嫌いな人も多いですが、人気が高いのも特徴です。)

 

ゴールデンウィークには、毎年コーンスネークを使って、ヘビのふれあいを行っていますが、

こちらは本当に大人気。

苦手な方は、恐る恐る触るところからスタートしますが、だんだん平気になって、

いろいろ質問してくれるようになります。

ヘビと来館者の間に、「インタープリター」が介在するとまったく問題ありません。

しかし、常に水槽の前にたっているわけにもいきませんからね・・・。

 

ヘビは、もう全てが洗練された素晴らしい生物だと思っています。

全員とまではいかないまでも、嫌いな人も好きな人も、展示しているヘビに興味を持って

観察していただけるように、まだまだ工夫が足りないということ。頑張らねば。

 

と、シロマダラを見ながら、思ったことをつらつらと・・・。

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