世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
おもしろ飼育コラム一覧

この黒い塊は!?

2019.05.15 (水)

中野

突然ですが、この黒い塊のようなもの何かわかりますか?

 

 

もっとズームしてみましょう。

正解はナガレヒキガエルの変態し上陸した幼体です。

 

なぜこの写真をおみせしたのかといいますと、開催中のイベント「トトベビーのトトデビュー」で、展示中のナガレヒキガエルのオタマジャクシたちが続々と上陸を始めたので、告知せねばと思いブログを書いております。

 

 

ナガレヒキガエルは4月から5月にかけて山の渓流中で繁殖を行いますが、今年、当館ではやや早い3月24日ごろに卵を産みました。

一匹のメスから産まれる卵は2500から4000個ほどにのぼるようで、すごい数です。

 

そして、当館で産まれたヒキガエルたちの現在の様子はこちらでして、

 

あしが生えてたり、尾が生えてたりと様々で、

 

このように上陸している幼体もいます。

 

更におもしろいのが、「オタマジャクシ」と「変態している途中」と「変態して上陸した」を見比べてみると、個体差はありますが、あんまり大きさが変わりません。

 

てっきりオタマジャクシの時に、少し成長して大きくなってからカエルになるのかなと思っていましたが、むしろオタマジャクシの頃より、縮んでいないか?ってくらいに見えてしまいます。

ただ、そんなナガレヒキガエル

 

大人になるとこんなにも風貌が変わるのでギャップにびっくりしますよね

 

 

最後に、

 

こちらの写真は、バックヤードで飼育しているアズマヒキガエルですが、習性のためか、夜はほとんど石の上に集合します。

 

時には、他にスペースが空いているのにも関わらず、カエルピラミッドができるほどぎゅうぎゅうになっています。

 

ちょっと敬遠されがちなヒキガエルたちですが、オタマジャクシから大人までとても可愛いですので、ぜひこの機会にトトベビー水槽にて観察してみてはいかがでしょうか。

 

記事URLを表示

カテゴリー  日本の両生類
キーワード 中野
前のページへ次のページへ
カテゴリ
バックナンバー