ミミクリーシリーズ第13弾
2011.03.09 (水)
大島
この特別企画展「自然に学べ!生きものに学べ!!」も残すところあと1週間をきってしまいました。
準備は、大変だったけど、始まってしまえば(早かったなぁ~・・・)
さて、今までこのシリーズでご紹介してきたネタは、すでに実用化されているものでしたが、
これからご紹介する3つは、現在研究開発中のものです。
まず、ひとつめはこちら。
高級食材でもおなじみの、そう「アワビ」です。
(これは、とある料亭から殻だけ頂いたもので、残念ながら私たちのお口の中に入っておりませんの・・・惜しい)
そんな、アワビの殻の断面を見てみると、こんな感じ。
薄いにも関わらず、非常に硬いのです。
これは、殻の構造が、「積層構造(せきそうこうぞう)」になっているからで、
殻の主成分である炭酸カルシウムの板が、
有機質の軟らかい接着剤で幾層にも貼り合わさってできているのです。
炭酸カルシウムの板は、1枚の厚さがわずか1マイクロメートル(1ミリメートルの1/1000)で、
これらが、1000枚以上も重なり合っています。
もし、貝殻に衝撃を加えても、ヒビは接着層でとまり、
薄い板が1枚1枚少しずつ壊れることで、衝撃は吸収されるというワケです。
アワビの殻の構造を、マネできれば、
例えば薄くて軽くて丈夫なヘルメットやゴーグルなどができるかもしれませんね?
まさに夢の素材といえるでしょう!!
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