ミミクリーシリーズ第14弾
2011.03.10 (木)
大島
どんどんいきましょう!
なんてったってもうギリギリですから!!
次はこれ。
夏の終わりごろになると、ジョロウグモが大きな網を張って、
獲物を待ち構えているのを目にします。
今まであまりクモの巣を観察したことはなかったのですが、
その完成度は、「芸術品」にも見てとれます。(だってクモは苦手だったんですもの)
クモの糸は、1種類だけではなく、網を作る糸でも、縦の糸、網の周囲の糸、
縦の糸を円形につなぐ糸など、その糸の役割によって太さや成分の違う糸を使い分けているのです。
そんなクモの糸(ジョロウグモに限らず)は、細く丈夫な上、その伸延性にも優れているのです。
クモの糸は、タンパク質でできており、
ひとつの分子の中に固くてもろい部分と弾力性のある部分が混じり合っていて、
それぞれが補い合う性質をもっていることが、驚異的性質をもつ理由です。
現在、クモの糸と同じくらいの強度をもつ「ケブラー」という合成繊維も開発されていますが、
伸延性はクモの糸の方が8倍もあり、さらに有機溶媒に溶けないこと、
成型が困難であること、塩素や紫外線に弱いことなどの欠点があります。
その点、クモの糸の生成は、加熱や加圧の必要がなく、溶媒が水で良いなど、
人工的に作り出すことができれば、それはまさに・・・
夢の素材といえるでしょう!!
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