ミミクリーシリーズ第15弾
2011.03.11 (金)
大島
どんどんどんどんいきましょう!
なんてったってもうホントにギリギリですから!!
夏の夜、家の壁をヒタヒタと動き回る生きものを見たことはありませんか?
そう、それは、ヤモリ・・・。
でも、よく観察してみると、アマガエルのように指先に吸盤があるわけではありません。
なにやら、ヒダヒダになっているように見えます。
実は、ヤモリの指には、目に見えないくらいの細い毛がびっしり生えています。
その毛の先端は、さらにヘラ状の極細毛に分かれています。こ
の毛の直径は、100ナノメートル(1ナノメートルは、1ミリメートルの1/10000)で、
1平方センチメートルに20億本にもなります。
この極細毛の先端と壁面の間に「ファンデルワールス力」(分子間力)が働き、
この力のおかげで、ヤモリは壁や天井でもくっつくことができるのです。
さらに、くっつきながら素早く移動するためには、一瞬ではがさなければなりません。
ヤモリの指の接着力は、脚の力をかける方向次第で大きく変わり、
下向きに力を加えたときだけ接着し、引き上げると分子間力が消えるので、
すぐにはがすことができるのです。
このヤモリをモデルにした、ロボットは開発されているようですが、まだ研究途中のようです。
これが、実現化すれば、スパイダーマンも夢ではないですね?
まさに夢の素材といえるでしょう!
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