ミミクリーシリーズ第16弾(ファイナル)
2011.03.13 (日)
ついに、この特別企画展も最終日を迎えることとなってしまいました。
多くのお客様に、この「自然に学べ!生きものに学べ!!」をご覧いただいたことは、
大変うれしく思っております。
そして、バイオミミクリーという言葉を記憶の片隅にでも留めておいて頂けたら幸いです。
今回は、主に生物の形態や行動などを模倣したものを中心に蒐集し、
展示を行ないましたが、「バイオミミクリー」を提唱した、
ジャニュンNベニュス女史は、それらから発展し、
自然生態系を丸ごと模倣することが、
この「バイオミミクリー」の最終形だと述べています。
地球上の生物は、生態系というひとつの環の中で、
お互いが関わり合い、つながって生きています。
そして、その生態系の物質循環は、
例えば森、川、海における水の循環や生物間の弱肉強食に見られる食物連鎖、
死骸や葉の分解による土壌の形成など、全てにおいて無駄がなく、効率的に行なわれています。
このような自然界の物質循環の仕組みを学び、
私たち人間社会へ反映させる(模倣する)ことが、環境負荷低減につながっていくのです。
そのためには、私たち人間も自然生態系の一員であるということを忘れずに、
生物や自然を敬う姿勢そしてそれらから学びとろうとする姿勢が必要でなのです。
屋内で遊ぶ子供たちが多いといわれる昨今、
自然に触れ合う機会が少なくなっているのが現状です。
でも、思い出して下さい。子供の頃に外で遊んだ経験は、どんなものでしたか?
私も、幼小の頃、野原でトンボやバッタを追いかけ回したり、
田んぼの脇でメダカやドジョウ、カエルなどを捕まえたり・・・
その自然と触れ合った記憶は、今でも鮮明に残っていますし、一生消えることがないでしょう。
私たち親世代(ちなみに私はアラフォーです・・)は、
子供さんたちと一緒に自然へでかける機会を作ってあげるべきと考えます。
自分たちの足で歩き、自分たちの目で見つけ、自分たちの手で触り、
自分たちの鼻で匂いをかいだり、、自分たちの耳で聞いたりすること、
こういった体験は、教科書やパソコン画面からでは得られません。
確かに現実問題として、池には「危険!立ち入り禁止!!」などの看板が立てられたり、
河川の管理等の問題で、気安く魚を採集できなかったり、
田んぼが宅地化されてしまったりと、
自然との距離感が、以前より遠く感じられる時代ではありますが、
幸いなことにまだ岐阜県には多くの自然が残っています。
その自然を、次世代、次々世代に残す、さらには失われた自然を取り戻すためには、
まず今の自然に触れ合って、何かを感じていただけたらなと思います。
さぁ!自然と遊んでみよう!!!
(くれぐれも事故のないよう、安全確認の上、お願いいたします。)