採集日記
2019.07.03 (水)
古田
こんにちは。
さて、お客様から「水族館にいる生き物はどこからくるのですかー?」なんて聞かれることがたまにあります。
それにはいろいろとあって購入したり、繁殖させたり、あとは採集に出かけることもあります。
今回はその採集のお話です。
採集に行くのはだいたい月に1回くらい。
スタッフ内であれがほしい、これをそろそろ採りにいきたいなどと意見をだして、じゃあ今月はこれを採りに行きましょうとなるわけです。
そして今回採集することになったのは「水生昆虫」。
私、先輩スタッフと行って参りました。
場所はとある田んぼ。
網でガサガサしたりして探していきます。
水路をゆっくり進んでいると
「気づかれませんように…」と思っていそうなトノサマガエルを発見。
こちらはコオイムシの幼虫。
そしてそしてやっと見つけました。
タガメです!
捕まえることはもちろん、野外でタガメを見るのも初めてです。
おおー!国内最大の水生昆虫。やはりでかい!
ムキムキな前足で自分より大きな体の生き物だって食べてしまいます。
採集した生き物ですが、すべて持ち帰るわけではありません。
特にタガメなんて絶滅が危惧されている生き物ですので、採りすぎたためにその場所からタガメがいなくなってしまった、なんてことは絶対にあってはいけません。
必要数だけ持ち帰り、その後は展示の維持のためにバックヤードで繁殖させ、個体数の維持に努めます。
今後採りに行かなくてもいいように、私も繁殖させられるよう、頑張ります。
あと、話は変わりますが今年もゾウガメが相模原ふれあい科学館に出張に行きます。
今年出張するのはデコ。
デコとはしばしのお別れ。
頑張るんだぞデコ!
カテゴリー 日本の淡水魚
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