生き物を飼う時は最後まで!~飽きられやすい魚たち~
2011.05.09 (月)
「飼ってみたい!」
「かっこいい!」
「可愛い!」
「欲しいなー」
館内を巡回していると、こんな会話が聞こえてきます。
中でも当館1Fの水草水槽を泳いでいるネオンテトラなどのきれいな小型魚は大人気です!
その気持ち良く分かります!私も小学生の時に初めて飼育したのがネオンテト ラでした。
小学校の教室で担任が飼育している熱帯魚を見て欲しくなり、
当時としては珍しいドイツ製の熱帯魚飼育セットを親に買ってもらい、
お小遣い日が来る度に熱帯魚屋さんに行って無駄使いをし、よく親に怒られたものでした。
特に最近の熱帯魚屋さんは、魅力溢れる魚をたくさん扱っています。
そんな中で、年に数回アクア・トトに必ずこんな悲しい電話やメールがあります。
「家で飼えなくなってしまったので、水族館で引き取って欲しい。」
「アクア・トトの飼育コレクションにいかがですか?」などなど
ちなみ引き取って欲しい魚とは高確率で…
「シルバーアロワナ」
「レッドテールキャット」
「タイガーショベルノーズキャット」
が多いです…
これらの魚は熱帯魚を扱っているお店なら取扱いが多く、
値段も数千円程度とお手頃です。
飼育も比較的楽な方です。
大きさも10cm前後と、とても可愛らしい幼魚で、欲しくなるのも無理はありません。
しかし、最初は小さくても成長が早く、
条件さ良ければ半年後には30cm前後に成長している可能性があります。
アクア・トトにいる個体達を見ていただけたら、かなり大きくなるのが分かるかと思います。
ナマズやアロワナの仲間は長生きする方で、
飼育管理さえしっかりしていれば10年以上は生きます。
飼育設備などを考えた上での購入は問題ありませんが、
生き物を飼育する時は数年先のことを考えてから購入するようにしましょう!
飼育係をしていて、もてあまされた魚たちの相談があるごとに悲しい気持ちになります…
魚だけでなく、ペットを飼う以上、命の最後まで大切に世話をしたいものです。