

淡水魚に塩~薬としての「塩」の使い方~
2011.05.21 (土)
嶋津
突然ですが…塩を水槽に入れています。
展示槽に「塩」を入れていると、お客様からいろんな質問を受け付けます。
「淡水魚なのに塩?」
「海水魚でも飼うんですか?」
「消毒するんですか?」
初めて見る変わった光景にびっくりされるお客様がとても多いです。
淡水魚を扱うアクア・トトでは「塩」は薬として、とても重宝しています。
というのも「塩」は病気の初期段階であれば、ある程度効果があります。
魚も人間と同じように調子が悪くなると、浸透圧の調整が上手く出来なくなり、
体にたくさんの水が入って来やすくなります。
(淡水魚の体液より周囲の水の方が浸透圧が低いためです。海水魚では逆になります。)
そこで「塩」を0.2~0.5%程(10Lに50gを入れると0.5%)入れると、
体液の移動が少なくなります(淡水魚の体液は約1%前後です)。
淡水魚にとって「塩」は必要なミネラルなので、
1週間くらい塩水浴すると体調が良くなることがたくさんあります。
また、採集してきたばかりの魚は傷ついていたりして、
そこから真菌などのカビや細菌による疾病が
二次的に発生するのも予防してくれます。
弱点として、魚のフンやおしっこを食べてくれる
バクテリアにダメージを与えてしまいますので、
水質が悪くなる可能性があります。
様子を見ながら1~2週間程したら
少しずつ水を取り換えて塩分を抜いていきます。
ナマズ・ドジョウ・古代魚の仲間(アロワナなど)は
塩分や薬に敏感で弱いといわれていますので、
使う時は半分以下の濃度にしています。
毎日、水槽をじっくり観察して「病気」を
事前に防ぐのも飼育係の大事な仕事です。
カテゴリー アクア・トトの生き物
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