サンショウウオ近況報告
2011.05.25 (水)
個人的な話で恐縮ですが、私は今、カメ展で頭がいっぱいです。
寝ても覚めてもカメカメカメ。。。
こんなに入れ込んでいては冷静な判断&よい仕事ができません。
カメ展を良いモノとするべく、ちょっとサンショウウオで頭を冷やしたいと思います。
それではお付き合いください。
その① 「岐阜市のカスミサンショウウオを今年も保護しております」
岐阜市のカスミサンショウウオについては、現状について知ってもらいたいという思いから、
活動内容については、過去の飼育日記や特別展、常設展示の解説文など、何度も取り上げております。
そして、保護活動を続けてきた結果、産卵数も飛躍的に増え、
今まで見られなかった若い個体も確認できるようになりました。
また、今年もこれまでの活動結果検証のため、一時的に幼生を保護しております。
これがその保護個体を飼育している場所の様子です。今年は約1000個体!もいます。
ここはバックヤードツアーでも見ることができない、秘密の場所にあるのですが、
GWの特別イベント≪プレミアムバックヤードツアー≫に参加されたお客様にはご案内いたしました。
このように、産出された卵のうごとに分けて飼育しています。
これは研究試料として組織採取する可能性があるためです。
今年は活動を始めた当初に比べて、産卵数は3倍以上です。
来年の春が待ち遠しいですね(まだ5月ですけど)
その② 「コガタブチサンショウウオの繁殖に成功しております」
何度でも言います。繁殖に成功したのです。もう今年はこれで8割方満足しております。
昨年の悔し泣きは、今年嬉し泣きに変わりました。皆さんもこの写真でもらい泣きすることでしょう。
なんなんでしょう、このなんとも神々しい感じは!
産卵する環境が地下伏流水中ということもあり、
どの程度の刺激まで大丈夫なのかも手さぐり状態ですので、
とりあえず今は地下伏流水を再現した繁殖槽に収容したままです。
観察頻度も今年は週一回と決めております。
その時は、手早く胚の成長を撮影したのち、思わず手を合わせてしまうのも、仕方のないことです。
そういう訳で胚のそだつ様子はちょっと展示できそうにありませんが、
来年は皆さんに見てもらえるよう頑張ります!
いやー、すっきりした。
それでは、カメカメカメカメカメカメ・・・・・