ニホンサンキショウタンスイギョハンショクケントウイインカイ
2012.01.11 (水)
なにやら長~ぃタイトルですが、漢字にすることができますか?
これ、「日本産希少淡水魚繁殖検討委員会」と書きます。
簡単にご説明させていただきますと・・・
全国の動物園や水族館が会員となっている、社団法人日本動物園水族館協会の事業の一つとして
種保存事業というものがあります。
つまり、希少野生生物を保護していきましょうという活動ですね。
その中で、日本に棲む希少淡水魚を動物園や水族館などで繁殖、保存(これを生息域外保全といいます)を進めていく組織が、
「日本産希少淡水魚繁殖検討委員会」なのです。
(なかなか表立った委員会ではないので、おそらくご存じないことでしょう・・・・・・)
今年は、この委員会が設立して、20周年を迎え、
これを機に日本の淡水魚のおかれている現状や繁殖、保存への取り組み、環境保全についての
パネル展示を行なうこととなりました。
ずばり「明日へつなぐ日本の自然-よみがえれ、日本の希少淡水魚-」です。
なんと!この企画は、全国一斉に開催(1/7~)されているんです!!
今回のテーマとして、「無秩序放流」と取り上げています。
外来魚の違法放流や観賞魚の放棄、自然保護の目的でありながら、他の地域からの移動放流など、
無秩序な放流によって引き起される問題点を紹介しています。
全国の動物園水族館あわせて54園館がこの企画に参加していますが、
これだけ多くの動物園や水族館が参加し、展示を行なうということは、このテーマは重要だとも言えますね。
お子様にはちょっとムヅカシイので、ぜひ大人の方に見て頂きたいと思います。そして、お子様やお孫様に自らの言葉で、
今の日本の淡水魚の現状を伝えていただけたらなと願っています。
本来あるべき自然の姿を次世代、次々世代へ残すためにも・・・・。