今年こそ・・・
2012.01.23 (月)
大島
先日、休館日にサツキマスの展示水槽に潜水して、
産卵床の確認をしましたところ、
発眼卵が砂利の中から出るわ出るわ、
水中で徳川の埋蔵金を掘り出したかのような興奮状態に・・・。
(おかげでボンベを大量に消費してしまった)
回収した卵は、発眼しているものが248粒、
まだ発眼していないものが44粒で、
そのうちの一部を今回、展示する運びとなりました。
卵の中に眼ができているのがお分かりになりますか?
ほらほら、眼があるでしょ?
実は、昨年も産卵を確認したのですが、
水槽の中でそのまま様子を見ていたら、
いつのまにかなくなってしまっていました。
(他の魚に食べられたか、死んでしまって分解されてしまったかは分かりませんが・・・)
そんな苦い経験を経て、今回は卵の回収を行なったわけです。
サツキマスは、川の上流域で川底から浸透水とか
伏流水などがしみだしているところに産卵します。
そんな環境を水槽内で再現した結果、
昨年と同じような場所(湧水させている場所)に産卵したのです。
ちょうど、今年の産卵の瞬間も運よく観察することができましたが、
その瞬間、周りにはお客様が誰もいなくて、ひとりで、
「うおっ!!!!!!」 (・・・あう~さびしい・・・)
さて、展示を行なった卵はといいますと、
本日(1月22日)、1匹ふ化してました!
ちょっと見づらいですが、尾部がぴろぴろしています。
ひょっとしたら、孵化の瞬間を見ることができるかもしれませんよ?
たくさんの仔魚が誕生するといいなぁ~♪
(うん、水温13℃の潜水、
腰を痛めながら作業した甲斐があったというものです。・・・でも、まだ痛い・・・)
※昨年の産卵シーンも映像にて展示しております。
カテゴリー 日本の淡水魚
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