世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
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大きくなれよー!!

2019.10.27 (日)

堀江真

こんにちは。

 

2Fのコンゴ川エリアの水槽のひとつに、漁の仕掛けがレイアウトされている水槽があります。

これは、コンゴ民主共和国のワゲニア族が、伝統漁法(ワゲニア漁)で使うもので、

 

木やつるを編んで作られます。

ワゲニア漁は、急流で行われる漁なので、水槽の雰囲気とは異なりますが、漁期が終わると仕掛けはそのまま川に捨てられるので、それが流れ着き、小魚たちの隠れ家になっていたら、こんな感じなのかもしれませんね。

 

水槽の中には、ほかにも石や流木がレイアウトされています。

 

あ、右下の大きい石、これは石ではありません。

フグです。

 

ほらね。

 

テトラオドン・ムブという淡水(汽水にも)にくらすフグの仲間です。

体には迷路のような模様があります。

 

大型のフグで、この個体はゆうに60cmをこえています。

 

 

こんな顔で見つめてくるので、ハートをわしづかみにされているお客様も多い様子。

淡水フグ最大になるテトラオドン・ムブ。

どこまで大きくなってくれるのか、楽しみですね。

 

 

大きくなってくれるのが楽しみといえば、もうひとつ。

ナギナタナマズ科で最大種と言われているチタラ・ロピスが2F「メコン川の魚」水槽に仲間入りしました。

 

ボルネオナイフフィッシュとも言われ、体長150cmに達します。

これまで展示しているインディアンナイフとそっくりな体形で、それを黒塗りしたような魚。

展示してから5日目のこと、

(まだ新しい水槽に慣れていないだろうし、エサは食べなくても仕方ないよね)

などとスタッフと話しつつ、エサやりを始めたその瞬間、黒い影が怒涛の勢いで泳ぎまわりながら、巨大なパールムやワラゴの間をかいくぐり、エサ!エサ!エサー!!!!!と言わんばかりに食べてくれました。

 

エサを投げ入れた私も、水槽の観覧側で見ていたスタッフも唖然。

度胸もビックサイズのようです。

 

その時の動画はありませんが、今は落ち着いた感じでゆうゆうと泳ぎながらエサを食べています。

 

 

まだ、体長80cmぐらいなので、この水槽の中ではかわいらしくも見えますが、

大きくなるにつれて、すご味が増してくることでしょう。成長をお楽しみに。

 

 

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カテゴリー  アクア・トトの生き物新しい展示
キーワード 堀江真
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