パンタナールに行った人の情報⑨
2019.11.21 (木)
パンタナールに行った河合です。
9回目の情報です。前回に続き、展示している魚たちの現地の様子です。
まずは
現地名:ジョアニーニャ 訳すと「テントウムシ」という意味らしいです。
どこがテントウムシなのかさっぱりわかりませんが、至る所で見ましたよ。
Crenicichla lepidota
レピドータ(Crenicichla lepidota)とビッタータ(Crenicichla vittata)の2種が生息していました。どちらもジョアニーニャと呼びます。偶然ですが、大きくて色がきれいなレピドータの動画を撮り、帰国してからじっくり映像をチェックするとなんと子育て中でした。
貴重な映像をご覧ください!
現地名:サイア ブランカ 直訳すると「白いスカート」
白いスカートは、なんとなく分からなくもないような気はします。
銀色のボディですが光が当たれば白くも見え、体形も丸く広がる感じがスカートなのかも?
日本ではシルバーダラーという名で、この仲間が販売されています。シルバーダラーとはアメリカの1ドル硬貨のことで、これは体形から容易に想像できます。わかりやすい名前ですね。この魚は現地で調査したメンバーの中で唯一僕が見つけた魚。思い出の魚です。
現地名:ムスン 直訳しても意味は分かりませんが、日本ではタウナギと呼ばれる魚です。
タウナギと聞けば、知っている人もいるのではないでしょうか?
この魚は夜行性で、僕は現地の水族館でしか見ていません。
ナイトダイビングをした大島が、たくさんみたと言っていました。昼間は石の下などに隠れているのでしょう。調査区間は規則が厳しいので石をひっくり返すような行為は固く禁止されていて、夜じゃないとみられない貴重な魚です。
現地名:ペイシ カショーホ 直訳すると「犬の魚」 発音の問題ですがペイシェ・カショーロと表記されることもあります。
犬のような牙を持つ魚という意味です。日本ではカショーロというと別の魚をイメージする人もいるでしょう。国内ではパイクカラシンという名前で流通しています。
これはスクリ川で見ました。プラタ川では確認できなかった種です。
現地名:カラムージョ ド バニャード 直訳すると「水たまりのカタツムリ」
同行した生物学者のホセに聞いたところ、ブラジル全域ではアンプラリアと呼ぶのが一般的みたいです。これはリンゴガイの仲間で、日本ではスクミリンゴガイとかラプラタリンゴガイと呼ばれ、田んぼや用水路にピンク色の卵を産む外来種です。
ブラジルにはネイルカイト(オオクロノスリ)というリンゴガイを食べる鳥がいます。
天敵がいない日本では、リンゴガイがどんどん増えるのですね。
おまけ
水辺で出合った昆虫たちです。
トンボやイトトンボの仲間
バッタの仲間
カメムシの仲間
ドロムシの仲間でしょうか?
次回もお楽しみに!