世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

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魚闘病日記パート①

2020.01.09 (木)

小野

みなさん、こんにちは!

インフルエンザが流行する時期になりましたが、対策はばっちりでしょうか?

 

今回は、こちらのホトケドジョウが主役です。

 

11月某日に展示水槽の中で尾鰭の付け根が赤いホトケドジョウを発見しました。

細菌感染が疑われるため、早速、隔離して抗生物質の薬浴を開始しました。

 

薬浴とは、薬剤を溶かした水で飼育し治療することで、薬浴を実施する時間は薬剤や症状によって異なります。今回は1時間の薬浴を4日間行いました。

 

 

薬浴用の水槽に毎日移動して行っていましたが…

移動がストレスになり、免疫力が低下したことにより、尾鰭に水カビが発生してしまいました…。

※綿のように白く見えるのが水カビです。

 

急遽、抗生物質の薬浴を中止し、水カビに対応するために塩水浴に切り替えました。塩水浴とは、塩を溶かした水で飼育し治療することです。

塩水浴のおかげで、水カビの発生は収まったものの、大部分の尾鰭は消失してしまいました…。

 

その後は、抗生物質を少しずつ追加していく方法に変え、尾鰭の付け根の赤みは無事に消失しました。

 

 

現在は、消失した尾鰭の回復を待っているところです。

 

少しずつ、尾鰭が良くなってきているのがお分かりいただけるでしょうか⁈

後日、無事に展示水槽に再びデビューしました。

 

※写真は、極力、魚にストレスを与えないように遠くから撮影したものを拡大しているため、見えにくいものとなっております。ご了承ください。

 

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カテゴリー  治療
キーワード 小野
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