コツメカワウソのライ
2013.03.29 (金)
今日はコツメカワウソの見分け方part4、最後の一頭はライです。
〈ライ♂のプロフィール〉
出生日:2010年8月13日産まれ(2才)
出生場所:プラハ動物園
です。
ライに関してはこれまでに、こちらやこちらやこちらで紹介してきました。
なぜなら、わたくしライ押しなのです。
ライの特徴は白くてまるっこい吻先です。あと、あしが太いです。
ライは、ヒトにちょっかい出すのが好きなようで、
ひじの骨にがぶりとかみついたり(めっちゃ痛い!)、
髪の毛しばってると引っ張ってきたり(めっちゃ痛い!)します。
手に持っているのものにも興味しんしん。
おかげでいつもカメラ目線でばっちり写真を撮らせてくれます。
こちらのポスターの写真もライです。
さて、これで4頭の紹介が終わりました。なんとなく見分けつきそうですか?
カワウソについて、よく質問されるのが、「家で飼えるんですよね?」
ということ。テレビでもやってますからね、そう思われている方が多いみたいです。
でも、そんなに簡単ではないと思いますよ。
それに、コツメカワウソは、
IUCNで絶滅危惧種に指定されていますし、
ワシントン条約でも輸出入が規制されています。
だから、ごくまれに流通していても高額(100万円近い値段)です。
日本人はペットに高いお金をかけますから、
残念なことに、それをねらって密輸が後を絶ちません。
今年に入ってからも、
タイ国で日本行きの旅行かばんの中から11頭のコツメカワウソの子どもが見つかっています。
離乳間もなく、親から取り上げたんでしょうね。
こういうニュースを知るたびに、悩みます。
飼育係として生き物の魅力を伝えたいのですが、それを伝えることによって、
家で飼いたいと思う人が増えれば、密輸される個体数も増えてしまうのではないかと。
だから、説教くさくならないように気をつけながら、
生き物の魅力とおかれている現状もしっかり伝えていきたい思っています。
長くなりました。みなさん読んでくださってありがとうございます。
何かカワウソについて気になることがあれば、超混雑時以外は、
水槽の前でポイントガイドしてますから、ぜひ質問してみてくださいね。