世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

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色変わりカエル、その後

2013.05.31 (金)

田上

いよいよ梅雨入りしました。

 

全国のネットニュースを見てみると、チラホラ色変わりカエルが登場しはじめたようです。

当館へも毎年連絡がきますので、今年はどんな個体が見れるか楽しみにしています。

 

 昨年、白・金・青・黒(半透明)の色変わり個体をまとめて特別展示で紹介しましたが、



展示後は普通の体色のニホンアマガエルがいる水槽に場所を変えて、

ずっと展示していました。



(目立つので、何度も来られている方はご存知かと思いますが…)

 

 

小さかった体も随分立派になりました。それでは近況写真をはっときます。

これは白の個体。安定の可愛さです。


 

 5.31-1.jpg

 

これが金。上の「白」とは違って、不完全なアルビノ個体です。

成長とともに「黒」が強くなってきたかなと思います。



5.31-2.jpg

青。もともと通常の体色部分があった個体ですが、

かなり青の部分が狭くなってきました。

成長とともに体色が変化してくることは、普通にあります。

 

5.31-3.jpg 

下の2枚は半透明(黒)。虹色色素細胞異常の個体。

当館に来た当初はこのように、頼りない体型でしたが、

5.31-4.jpg5.31-5.jpg

 

いまではこの通り、圧巻の体型です。私といい勝負です。

5.31-6.jpg 

左後肢付け根と目の周囲に通常の体色のスポットが出てます。

おもしろいなぁ・・・・、とみてるともっと面白い部分に気づきませんか?

そう、お腹の中に卵が透けて見えますね。

横から見るともっとわかりやすい。

5.31-7.jpg

 

こりゃ良く見える!今が観察のチャンスです。

これらの色変わり個体たちはこれからもずっと展示水槽にいますので、

お腹の卵の透け具合や体色の変化などを時折見比べにきてくださいね。

 

あと、今年もヘンな色のカエルが見つかったら、ぜひぜひ教えてください。

情報お待ちしております。

 

ちなみにお世話になっている広島大学の三浦先生のHPには、

今まで発見された色変わり個体が紹介されていますので、こちらもぜひ。

http://home.hiroshima-u.ac.jp/~amphibia/miura/irogawari.html

 

 


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カテゴリー  日本の両生類
キーワード 田上
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