いよいよ川に到着です
2020.02.25 (火)
こんにちは。
パンタナールに行った河合です。
いよいよ川に入る話です。
と、その前に このままのペースでは企画展が終わるまでにすべて紹介できないことに気づきました。少し話を巻いて書いていきます。
少し横着ですが過去に魚の詳細を書いた「パンタナールに行った人の情報」の10回で紹介しているので、そちらもご覧いただければうれしいです。
3月29日に開催予定のパンタナール講演会でお話するので、ネタを残しておきたいですし…。
過去の投稿はこちらです↓
https://aquatotto.com/blog-diary/index.php?page=2&cat=特別展・企画展
諸説ありますが、パンタナールには約300種の魚類が生息していると言われています。
我々が今回調査した主な川は、プラタ川の一部とその支流オーリョダグア川で、プラタ川には59種の魚類が確認されていて、我々が今回確認できたのは約45種類でした。
こちらが今回毎日のようにお世話になった施設(Recanto Ecológico Rio da Prata)です。
ここで簡単なミーティングや昼食、休憩をしました。ベニコンゴウインコやオニオオハシにも出会えた場所です。
こちらが施設のスタッフです。僕の下手な英語とポルトガル語を理解してくれた優しいスタッフでした。
この施設から車で川の近くまで移動し、シュノーケリングで魚の調査をしました。メンバーの一人である生物学者ホセの案内によりVIP待遇で調査をすることができました。ホセには本当にお世話になりました。
僕がプレゼントしたカメレオンゴーグルをすごく喜んでくれたホセの様子を紹介します。
川そのものは誰でもルールを守れば専門ガイド付きでシュノーケリングできます。このように。
施設の詳細はこちらのホームページをご覧ください
https://www.riodaprata.eco.br/
翻訳すればなんとか理解することはできるかと…。
この様に澄んだ川に入ったわけですが、川に入った時の印象は「透明できれい」「青い」「魚が多い」まるで天然の水族館のようでした。
個人的に会いたかった魚は黄金の意味を持つドラード
ピラプタンガによく似た魚ですが顔や体の輝き、貫禄は全く違います。生息数もドラードが調査区間約2kmの間に15匹未満、ピラプタンガは数えきれないくらい多かったです。
10m四方のエリアにピラプタンガは250尾以上、クリマタ550尾以上、更に数えきれないほどの小型のカラシンが至る所で泳いでいました。
エビやタイは舞い踊りませんが多くの魚たちが出迎えてくれて、まるで川の竜宮城のようでした。
ちなみに「ピラプタンガ」は、ボニートの観光のシンボルになっていてボニートの街には大きなモニュメントがありましたよ。
みなさんからよく質問されたことは「ピラニアはいましたか?」「ピラニアに襲われないですか?」ということ。
もちろんピラニアもいましたよ。ピラニア・カタリーナという種類でそれほど大きくないですし、昼間は草陰などに隠れていて見つけるのが大変なくらいです。ナイトダイビングをした大島の話によると、昼間よりは活発に活動していたそうです。
ピラニアは臆病なので襲ってくるような印象は僕にはありません。過去にアマゾン川で何度か泳いだけど一度もピラニアに襲われたことがありませんでしたよ。
一番会いたかったドラードにも至近距離で会えたし、大好きなプレコにも数種会えたし、日本で観賞魚としてお馴染みのサーペとかキャリスタスと呼ばれる魚も、水槽内ではなかなか見られないような鮮やかな赤色をしていてとても感動しました。
奇跡的に自分の目の前を泳ぐオオカワウソやキイロアナコンダ
名前はわかりませんがいろんな種類のトンボやバッタ、ガムシ、カメムシ、サワガニ、テナガエビ、鳥にも出会えました。
今回はざっくりした話ですみません。
最後にこれだけは伝えさせてください。
オーリョダグア川から入水し、プラタ川に合流する映像です。
このようにプラタ川は濁っていました。これは川の周辺の森林が伐採され、農地となりその農地から土や化学肥料、農薬などが川に流れ込んでいる状況です。
これはプラタ川だけでなく、1日だけ訪問したスクリ川も同じでした。
パンタナールではこのような環境問題を抱えています。他にも違法な野焼き、ゴミ問題、外来種問題など多くの問題を抱えています。
このような深刻な問題があることを肌で感じることができたので、皆さんにもこんな現状があることを少しでも知ってもらえたら嬉しいです。
次回はインコのねぐらに見学に行ったことや出会った鳥の話にしようかな?
お楽しみに