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これは何だ???

2020.03.28 (土)

中野

みなさんこんにちは。

パンタナール展第2章のいきもの紹介です。

 

 

ホプロステルヌム・リットラーレです。

この種に対する日本語の名前がないため、カリクティスの一種という形で紹介しています。

 

この魚はナマズの仲間で、長いヒゲが特徴的ですが、それ以外にも頭は固い骨質板で囲われ、体にはヨロイのような鱗があります。

 

その見た目から、日本では「ヨロイナマズ」、英語では「アーマードキャットフィッシュ」とも呼ばれることもあります。

 

この魚の実際の骨格はみたことはないのですが、近い仲間はプレコやコリドラスなどです。下の写真はプレコの仲間の骨格です。

いかにも硬そうな頭をしていて、まさにヨロイを着けているようですね。

 

 

さて、このカリクティスの一種は、とてもユニークな生態をもっています。

 

まず一つは腸呼吸を行うことができます。

これは沼や池などで水中の酸素が少なくなっても、生存していける呼吸方法の一つです。

 

水槽内は酸素不足ではないですが、たまに水面へあがって息継ぎをした後に、おならをするように泡がでてきますので、どのような環境でも腸呼吸するようです。

しばらく水槽を観察していると結構見ることができますよ。

 

 

二つ目は、産卵する際、植物の根っこや枯葉などに泡の巣をつくります。
ぜひ見てみたいと思い、植物の根や枯葉を用意してはいるものの、残念ながらまだ見ることができていません。

 

 

三つ目は、ウインクしてきます(笑)

厳密にいうと、まぶたがないのでウインクではないのですが、目がぎょろっと下へ動きます。

最初見たときは、幻かな?と思ったのですが、調べてみると「ウインクキャットフィッシュ」とでてくるので、この仲間の特徴のようです。

 

 

長くなりましたが、最後はこのお話。

お腹側の写真です。
肛門の下にちょろっとついているものが見えますか?

 

アップにしてみます

なんだか分かりますか?

最初みたとき、なんだこれ?と思いました。

場所的には、肛門の下で、オスのみについています。

どうやらこの魚は、交尾の際オスがメスの口に放精をして、メスは精子を飲み込み一度ためてから、産卵するという特殊な繁殖方法をもっているようです。

 

 

こちらがメスのお腹側で、メスにはついていないようです。
(オスは胸びれの先端が、厚くなりオレンジ色に染まります)

 

同じナマズの仲間だと、コリドラスも似た繁殖方法をもっていますが、この魚もそうだとは知らず、お腹側をみて初めて気が付いたので、かなり意外な発見でした。

 

 

ただ実際のところ、本種の繁殖行動をみたことがないので、本当なのかな?とも思ってもいます。ぜひ展示期間中までに交尾を行い、産卵するところをみられたらなと思っています。
みなさんも立ち寄った際は、少し観察してみてくださいね!

 

 

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カテゴリー  特別展・企画展
キーワード 中野
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