長良川からの贈り物
2014.05.04 (日)
みなさんこんにちは。
GWも後半に入りましたが、水族館も沢山のお客さまで賑わっています。
そんなさなか、
本日長良川の川漁師さんからサツキマスが獲れたとの一報がありました!
サツキマスは、渓流魚でもあるアマゴが海へ下り大きく育って
また産卵のために川へ遡ってきた魚です。
ちょうど、この5月から6月にかけてが遡上時期にあたり、
この時期の長良川の風物詩ともなっています。
連絡を受けてから急いで搬入の準備をして、
川漁師さんのご自宅の生簀(いけす)からビニール袋に入れ、
酸素パッキングをし、一路水族館へ。
そのままにしておくと水温が上がってしまいますので、
水族館の展示水槽に袋のまま浮かべて
水槽と袋の中の水温を合わせます。
水温が合ったところで、全長・体長を計測し、体の傷なども確認します。
全長 30 ~ 40cmのサツキマスが7尾。 体表に見える赤い朱点がサツキマスの証。
さぁ、水槽へ。
水槽で泳ぐ姿は、とても美しいですね。 このサツキマス、泳ぐ姿を見られる水族館は少ないのではないでしょうか。 当館では、長良川で漁を営む漁師さんのご厚意で、展示が出来ています。 今日も、今年初めて獲れたサツキマスを、しかも展示映えするようにと、 形が良く傷の少ない大きなものを残して頂きました。 漁師さんからは、 「少しでも多くの方々にこのサツキマスを見て欲しいんだ、特に子供たちに。 そのためにトトさん(水族館)へ元気なサツキマスをお渡しするんだよ」 と、思いのこもったお話をお聞きしました。 漁獲量は一昔前から随分と減ってしまったそうです。 今は、幻の魚になりつつあるのです。
長良川からの贈り物、サツキマス。 少しでも多くの方々に見て頂ければと思います。