パンタナール旅行記 最終回
2020.03.24 (火)
こんにちは パンタナールに行ってきた河合です。
我々は、4月にパンタナールに赴き、帰国後すぐに企画展の準備に取りかかり、そして第1章、第2章とパンタナール大湿原の魅力と現状をお伝えしてきました。
この企画展も残すところあと僅かとなりました。
たくさんの方にご覧いただけたことを、本当にうれしく思います。そして、この旅行記も楽しみにしていただいた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、今回でパンタナール旅行記最終回です。
お蔵入りしそうなネタを紹介したいと思います。
まずはドローンを使った調査を紹介します。
これはオリバーとマーガレットが主となって行っていた研究の一つです。
マーガレットはカナダのマギル大学の准教授でリモートセンシング(衛星及び空中画像)を使った研究を得意とする研究者です。
これがドローンを飛ばすところ
ドローンで撮影したオーリョダグア川とプラタ川の合流点の映像です。
濁った水がプラタ川、澄んだ水がオーリョダグア川です。
プラタ川も本来は透明度の高い川ですがこの映像を見ると土砂が流入している様子がはっきりわかりますよね。
パンタナールの大地が農場になっている様子がわかります。
ドローン調査の道中の映像です。
このように赤土の悪路が続きます。手で持っているカメラのブレで悪路を体感できるかと思います。
ドローンの撮影のために農場にも立ち寄り、家主に農家の暮らしを見せていただきました。
かまど
スコーンのような食べ物をいただきました。
バナナを栽培していました。
これはサトウキビです。
サトウキビの奥はマンジョッカ(キャッサバ芋)です。
そしてこちらは、オーリョダグア川で3Dマップを作るための撮影について打合せしているところです。
撮影中の様子です。
このように川の一部が3Dマップになりました。
そして、最終日に訪れたミランダ川への道中にてカピバラに遭遇。
シンボルバードのズグロハゲコウに遭遇
ミランダ川周辺は蚊が多く、車の扉を開けた瞬間に蚊の集団に襲われているときの映像です。
動物の絵が描かれている道路標識が多かったです。
焼き畑農業、少しわかりにくいですが煙が見えますか?
ロードキルのワニ
他にもミナミコアリクイやアルマジロ、カピバラなど多くの野生動物が車にはねられて死んでいる姿を見ました。
こちらは、ミランダ川で釣りを楽しむ人たち。
今回、釣りは出来なくて残念でしたがミランダ川のクルージングはしました。
さて、このクルージングでは、ボニート周辺ではなかなか出会うことができなかったカピバラやジャガー、オオカワウソ、オナガカワウソなどを求めていたのですが、結果、出会えず…。
突然のスコールでびしょ濡れになるという思い出付きで楽しんできました。
これである程度パンタナール大湿原についてお伝え出来たと思います。
最後にメッセージです。
正直なことを言うと、パンタナール大湿原のことを語れるほど長い期間滞在していたわけではないですし、今回訪れた場所はほんの一部に過ぎません。
しかし、独特な環境で多くの動植物が生息する生物の楽園であることは間違いありません。
世界的にとても貴重な環境です。
そんなパンタナールも問題を抱えています。例えば火災。興味がある方は、是非こちらもご覧ください。
少し残酷な映像も出てくることがありますがこれが現状です。
https://www.afpbb.com/articles/-/3252767
アマゾンの森林火災やオーストラリアの大規模火災が国際問題として取り上げられたことは、記憶に新しいかと思いますが、パンタナールも同様なんです。
さて河合の3度目のブラジル行きはあるのでしょうか?
私としては、またパンタナールに行きたいです。そしてもっといろんな生き物や環境を見て体験して皆さんにお伝えしたいです。
毎回、長文でしたが最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。