トウカイコガタスジシマドジョウの成長記
2015.05.06 (水)
トトベビー水槽にいる
トウカイコガタスジシマドジョウの子どもたち。
実はこの子たち、去年の8月生まれなんです。
今でこそ一丁前に『ドジョウ』の形をしていますが、
その姿になるまでに面白い発見をさせてくれました。
これまでを振り返って、ご紹介します!
ふ化直前の卵はこんな感じ。
こちらふ化直後の赤ちゃん。
とにかくちっちゃいです!
ふ化した次の日、目を凝らしながら赤ちゃんを見ていると、
不思議な形をしていることに気付きました。
水槽にいるのはドジョウの仲間のはずですが、
どちらかというと、サンショウウオの幼生の形に似ているというか…
気になったので、顕微鏡でのぞいてみました!
赤い矢印で示した部分。何かがにょろっと出ていますよね。
調べてみると、シマドジョウ亜科の仔魚期にみられる
外鰓弁(がいさいべん)であることが分かりました。
大人ではエラの中に納まっている器官(鰓弁)が、
赤ちゃんの時だけ、体の外に飛び出ているんです!
これは不思議!!
この外鰓弁、なくなるのもあっという間で、
ふ化からわずか4、5日でエラぶたの中に隠れてしまいました。
その後、赤ちゃんは順調に長細くなっていき、
ふ化して約1か月経つと、やっとドジョウらしい顔つきに。
観察を続けて、トウカイコガタスジシマドジョウって こんな成長の仕方するんだな~と、しみじみ思いました。 身近な魚でも、その赤ちゃんに出会う機会はなかなかないですもんね。 感動です。 当時と比べればかなり大きくなった!とはいえ、 まだまだ小さなトウカイコガタスジシマドジョウたち。
ぜひ、トトベビー水槽に会いに来てくださいね。 長い名前ですがみなさんに覚えて頂けることを信じて、お待ちしています♪