水族館の困りごと・・・藻(コケ)
2020.06.01 (月)
皆さんはご家庭で魚やカメ、ザリガニなどを飼育した経験はありますか?
魚などを水槽で飼育していると、水槽のガラス面がだんだん汚れてきますよね。
水族館の水槽も同じで、ラン藻やケイ藻などの藻類が生えてきて、アクリル面が汚れてきます。
臨時休館中は、飼育スタッフも最小限の人数で作業していたので、通常なら毎日水槽掃除をしてきれいに保っているのですが、なかなかそこまで手が回らず、水槽はどこも藻類が付着し汚れてきました。
生物の健康管理上は問題ないのですが、アクリル面が汚れすぎて、生物の状態を観察すらできないのは困ります。
3階のコイやナマズがいる「ゆるい流れの魚」水槽は日光もよく入り、明るい水槽です。日光が入るということは、藻類もよく育ちます。
写真を見ると分かるかと思うのですが、少し清掃した上の方と比べると、いかに藻類が発生していたかよく分かりますよね。
ここまでになると汚れも頑固で、掃除も一苦労です。
スポンジやスクレーパーなどの掃除道具を使って隅々まできれいにします。
掃除後の水槽はいかがですか?魚たちもよく見えるようになりました。
これは同じく3階のウシモツゴの入っている「岐阜県の希少淡水魚Ⅰ」水槽です。
水槽の底砂に緑の膜のようなラン藻が付いて、かなりの汚れ具合です。
この水槽はかなり狭いので、太っちょな私には水槽に入って掃除することができませんので、他の飼育スタッフが潜水掃除をしてくれました。
底砂や流木などにも付いていたラン藻を落として、すっかりきれいになりました。
ここまで水槽が汚れることは、開館以来初ではないかと思います。
再開に向けての清掃作業は大変でしたが、再びお客様に来ていただける準備が整ったことにホッとした再開前日でした。
これからも皆様に楽しんでいただけるようにスタッフ一同頑張りますので、よろしくお願い致します。