石化けの術!
2020.06.06 (土)
さて、エサの時間が今日もやってきた!と、いつものように私は魚たちのエサを運んでいます。
魚には、水槽の前に立つだけで「エサくれ~!」と尾びれをふりふり全力アピールをするものや、その反対に、臆病でじぃ~…と隅の方で餌が目の前に落ちてくるのを待つものなど様々です。
そして、エサを与えたいのに「どこにいるんだ…?」と、水槽の中で姿をくらますものも…
今回はそんなかくれんぼがとっても上手な魚についてご紹介です。
どん!突然ですが問題です!
この写真の中にある魚が隠れています…
どこにいるか見つけられますか~♪
拡大してみますね!
正解は・・・
おやおや!!
大きな顔がこんにちは~♪
見事に石に化けていたのは「アユカケ」という魚でした~!!
このように、アユカケは「石化け」と呼ばれる特技をもっていて、環境に応じて自分の体色や質感を変化させ、自然の中にとけこむことができる凄い魚なんです♪
当館の水槽内では3匹のアユカケを展示していますが、よくこれをやられてしまうので探すのに苦戦する時もあります…
皆さんは見つけることができましたか?
ちなみにこの写真は私が川に潜っているときに撮影したもので、ゆっくり泳いでいなかったら確実に見逃していました…(笑)
「アユカケ」という名前の由来は、鰓蓋の上に大きい棘があり、これを使って獲物である「アユ」をひっかけて食べる、という逸話からこの名前がついたと言われています。
(本当にひっかけられるの?と疑わしいところもありますが…w)
主にエサの魚を捕まえる時は、お得意の「石化け」で気づかれないように待ち伏せて…「バクッ!!」と目にもとまらぬスピードで仕留めます^^
また、体長は30cm程と中々貫禄があるサイズまで大きくなります。
先程の写真のアユカケを捕獲してみたところ、なんだか魚でなく、大きなカエルを乗っけているような気分になりました…w
そんなかくれんぼの名人アユカケは、3階「岐阜県の希少淡水魚」のコーナーにいますので、来館された際にはどこに隠れているか探してみて下さいね♪
写真のようなまだまだビッグサイズではないですが、これからもエサをいっぱい与えて大きくしていきますよ~♪