世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ

おもしろ飼育コラム一覧
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パンタナール展終了後の気になる魚

2020.06.11 (木)

国崎

パンタナール展が終了してから2カ月ほど経ちました。

 

展示されていた魚類の一部は、バックヤードで大切に飼育を続けています。

先日、バックヤードでエサを与えていた時のことです。

1匹のきれいな魚が、水槽の正面まで出てきてエサを食べにきました。

 

 

この魚・・・パンタナール展で展示していたアピストグラマの仲間です。

水槽にはたくさんの魚たちが混在しているため、この魚を収容したことを

忘れておりました。

 

 

パンタナール展開催中は、小さな水槽で幼魚を展示していました。

種名板の写真は3月上旬頃に撮影したものです。

 

3か月程で背びれが伸長し、体色も青を基調として背びれの先端に黄色味が増してきました。

 

 

 

以前アマゾンに出向いた時、たくさんのアピストグラマに出会った事を思いだしました。

流れの緩い沼地や湿地のような水溜まりのようなところにのみ生息していました。

いずれも水の色は茶色で土壌の腐植質の成分が溶け出した止水環境です。

pHを測定したのですが、どこもpH4~5の値ばかりでした。

 

 

特異な環境で素晴らしい発色を見せるアピストグラマ・・・

日本の水槽の中でもきれいな姿を見せてくるのは、状態の良い証拠なのですね・・・

これからも大事に育てていきたいと思います!

 

 

 

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カテゴリー  アマゾンの生き物バックヤード
キーワード 国崎
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