カワニナのハンズオンパネル
2020.06.16 (火)
廣瀬
今回は、3階の「清流近くの生き物」水槽横に設置してある、カワニナの仲間の貝殻のハンズオンパネルをご紹介します。
ハンズオンとは、実際に手で触れ体験することで、学習効果をより高める展示のことです。
こちらのパネルは、本物のカワニナの貝殻が埋め込まれていて、巻貝の形や質感、内部構造を学ぶことができるものです。
パネルの左半分は貝殻のを切断したものを、右半分は貝殻を直接埋め込んであります。
これまでたくさんのお客様に触れられたおかげで、貝殻が割れたり、外れたりしてしまいました。(赤線の枠の部分)
そこで、これからもハンズオンパネルに活躍してもらうために、リニューアルすることにしました。
リニューアルにあたり、早速カワニナの貝殻の調達を開始です。
当館でもカワニナを飼育しているのですが、パネルに使うには小さかったので、川へ採集に向かいました。
写真左から当館のカワニナ貝殻、川で採集したカワニナ貝殻、貝殻を次亜塩素酸ナトリウムに漬けたものです。
貝殻だけでは、長く展示しているうちに割れてしまうことが分かったので、今回は殻の強度を上げるために内部に樹脂を注入しました。
カワニナは川にいる蜷(にな・巻貝の総称)という意味です。止水や流れのあまりない田んぼなどに生息しているタニシ【田にいる螺(にし・巻貝の総称)】に対して、流れのある川に生息することから、この名がついたようです。
新型コロナウイルス感染防止対策のため、現在ハンズオンの使用は中止していますが、パネルが新しくなるのを楽しみにしていてくださいね。
(ちなみにサツキマスのハンズオンパネルもリニューアルしました。)
※投稿後、一部表記を修正いたしました。
カテゴリー アクア・トトの生き物
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