マメコブシガニを探しに
みなさまこんにちは。
前回のコラムでは、企画展で新しく展示を開始した、ちょっと変わったカニ「マメコブシガニ」をご紹介しました。
潮干狩りに行った際に出会えるかもとお話ししたマメコブシガニですが・・・
実を言うと私がよく足を運ぶ地元の木曽三川の河口干潟では、これまで一度も出会ったことがなかったんです。生息していないのか?と疑問に思い調べてみたところ、文献にて採集記録を発見しましたので、「自分の目で確かめたい!」と思い、早速探しに出かけてきました。
残念ながら、この日の条件は決して良いとは言えず、雨後で川が濁っており、水は淡水寄りの甘め。さらに大潮でもないという厳しい状況です。マメコブシガニがよくいるとされる波打ち際や潮だまりを中心に、広い干潟を歩き回ります。
・・・が、見つからない。
小さなガザミの姿は確認できたものの、本命の姿はどこにもありません。
エサとなる貝類が豊富かどうかが適した生息環境としての重要な指標になりますが、この日は貝の姿もあまり見られなかったため、
「ここにはいないのかもしれないな・・・」と勝手に推測し、諦めムードのまま帰りの時間がきたので、とぼとぼと帰路につき始めました。
その帰り道、ふと足元に目を落とした時です。
ん?
「あっ!!これは!」
なんと、マメコブシガニがいました!!
驚いたことに、見つけた場所はスタート地点のすぐ近く。「手前すぎるし川に近いからいないだろう」と勝手に思い込み、あまり探していなかった場所でした。しばらくじーっと観察していると、モゾモゾと姿を現すマメコブシガニ。
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少し触ってみると、前回のコラム通り、やはりピタッと石のように固まりました。
干潟で見かけるカニの多くは、急いで穴や石の下に隠れたり、ハサミを振り上げて威嚇したりといった逃避行動をとります。なぜこの種は、触られても石のように固まるのか?この丸っこいフォルムは?と不思議に思っていました。
干潮になった干潟を見渡すと、カラスやサギなどの鳥たちが、潮だまりに取り残された生き物を探して食べています。しかし、鳥たちは転がっている貝を食べている様子はありません。その光景と、発見した際の貝殻にそっくりなマメコブシガニの姿から、
「もしかして、貝殻に擬態しているのかもしれない?」と新しい気づきがあったような気がして、発見したことに加えて、満足の探索となりました。(※あくまで個人の見解です)
繁殖シーズンでもあり、もっと行動を見てみたいので、また機会を見つけて干潟へ探しに行きたいと思います。
みなさんも干潟へ遊びに行った際は、足元をぜひ探して、観察してみてくださいね!