おもしろ飼育コラム

衝撃オタマの成長
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衝撃オタマの成長

前回お伝えした、 外鰓がフッサフサなキオビヤドクガエルのオタマジャクシ。     今回は外鰓が吸収され、細長い体になってからの成長をお届けします!      外鰓を吸収しきってしばらくすると、 オタマジャクシは餌を食べ始めるようになりました。 たくさん食べて、どんどんふくよかに…!    あっという間にぽっちゃり体型です。 はみ出る下腹、貫禄があります。 ちょっとしたチャームポイントですが、尾は波打っています。 後ろ肢が出るころ。体にうっすら黄色い模様がみえてきました! 出たての足もちょこっと黄色がのっていますね!         前足がポン!と出るころには、帯もだいぶハッキリ!   両足が出ると、尾はどんどん短くなっていきます。 そろそろ陸に上がるかな?と、 陸場を作ったプラケースに移動しました。     そして上陸!         卵を回収して約2か月ほどで、親と同じ姿になりました! 上陸まで観察を続けてみていると、 本当に劇的に体が変わるな…と感心してしまいます。     小さく跳ねる幼体に、嬉しさもひとしおです!     そしておしらせです! 今年生まれのキオビヤドクガエル2匹が 親と同じ水槽に展示デビューしました!     よく葉っぱの下に隠れているので、なかなか見られないかもしれませんが、 ぜひ探してみてください!       1匹はかなり特徴的な模様をしているので、探しやすいかも??? 運よく見られた際に、 「あ、あの不思議なオタマジャクシが育ったんだな」、 と思って頂けたらうれしいです♪ それではまた! ツイート  
衝撃の?オタマジャクシ
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衝撃の?オタマジャクシ

7月16日からスタートした企画展「インパクト・アクアリウム」       刺激的な姿を持つ生き物たちを前に、 怖い…と立ちすくんでしまうこどもたちもチラホラ見かけます。 絶賛開催中のインパクト展には是非足を運んで頂くとして、 今日はバックヤードで見つけたインパクト!な生き物を紹介しましょう!   はいドーン!   どうですか、このオタマジャクシ。 なかなかの衝撃的な姿ではないでしょうか。   実はこれ、南米に生息する 「キオビヤドクガエル」のオタマジャクシなんです。   アクア・トト ぎふでは、1階のデンキウナギがいる水槽の隣で展示しています。   このオタマジャクシとの出会いはというと、 話は少しさかのぼります。   4月、展示水槽にてオスがしきりに鳴き始めました。 カエルの声とは想像できないような、美しい鳴き声です。 全身を震わせ、メスに向かって猛アピール!   これはもしかして、産卵してくれるかな!?ということで、 展示水槽に忍ばせていた産卵用のケースを確認すると・・・       卵を生んでくれました!   このプルプル感…まるで水まんじゅうのようです。 この黒い塊のような状態から、卵は目まぐるしく姿を変えていきます。 キオビヤドクガエルは4~5月にかけて定期的に産卵してくれたので、 その成長段階を追って撮影することができました。   卵回収から約3日後   黒い塊の上に小さなオタマジャクシの形が現れました。   卵回収から約4日後 なにやらオタマジャクシの頭からツノのような突起物が出ています! 突起物はどんどん細長く伸びていき…   卵回収から約7日後     始めにご紹介したあの姿に! オタマジャクシから伸びているこの血管のような部分について調べてみると、 どうやら『外鰓(がいさい)※』だということが分かりました。 ※エラのことです!   ヤドクガエルの仲間は、 自然下では植物の葉と葉のすきまにできるような わずかな水たまりで産卵するといわれています。 少ない水の中で、効率的に酸素を得るためのものでしょうか。 なんともカッコイイ姿に感動しました。   外鰓ができてしばらくすると、卵膜を破ってふ化しました。   この特徴的な外鰓、ここからどのように成長するのだろう!?と観察を続けましたが、 日を追うごとに体にどんどん吸収され、短くなっていきました。 1対あった外鰓は片側にしか見られなくなり 卵回収から12日~14日後に全て吸収されてしまいました。   ちょっと細長いオタマジャクシですね!     キオビヤドクガエルの、ほんの少しの期間のみ見られる姿に インパクトを受けて頂けたでしょうか!?   この後、オタマジャクシはどう育つのか!? 黄色い模様はいつ出てきたのか!? 気になる成長については、改めてご紹介させて頂こうと思います。   それでは、また!   ツイート  
父の日には黄色い…
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父の日には黄色い…

今週の日曜日、6月19日は父の日! 日本では、父の日のイメージカラーは黄色! ということで、 水族館に入ってすぐ、エントランスのテーマ水槽では 『父の日に贈る黄色のさかな』と題して、 鮮やかな黄色い体色をもつ魚を展示しています。  どうですか、この華やかさ! 水槽の中を彩ってくれている魚たちは4種います。  エサをあげている際、お客様に解説をしていると 「名前が呪文みたい」、「全部覚えるには根性がいるね…」 といった感想を頂くことが多く、 みなさまこのカタカナの並びに少し押され気味なご様子。 それぞれ目を引く美しさなのはもちろんですが 個人的にも思い入れのある魚なので、 ぜひこの機会に1種でも覚えて頂けたら嬉しいです!   今回はこの水槽から2種、ピックアップしてご紹介させて頂きます。 まずは黄色と青のコントラストが映える ニンボクロミス・ベネスタス  アフリカのマラウィ湖に生息するシクリッドのなかまであり、 この体の模様からジラフ(キリン)シクリッドとも呼ばれることがあります。   実はこのニンボクロミス・ベネスタス、  2015年夏の企画展「アフリカ~進化の湖~」でも活躍しました。  企画展の期間中、  メス親が口の中で卵を保護する習性を展示槽で見せてくれました。  ↑1匹のメスの口から出てきた稚魚です!(2015年9月撮影) 外に出たてホヤホヤの稚魚は7ミリほど。   既にキリン模様がありますね! このときの稚魚たち、現在ではだいぶ大きくなりましたよ! 実は今回のテーマ水槽で、親と一緒に泳いでもらっています! ひとまわり小さなニンボクロミス・ベネスタスにも注目してくださいね!   続いて ハプロクロミス・ソーヴァジェイ  5センチほどの黄色の体に黒いライン。 こちらはアフリカのヴィクトリア湖に生息するシクリッドのなかまです。 ニンボクロミス・ベネスタスと同様に メスが卵を口の中で保護する習性があります。   そんなハプロクロミス・ソーヴァジェイが 昨年繁殖した際の画像を見て頂きましょう!      口の中で育っている稚魚が丸見えです! 口の中から出てくる前に、 稚魚は外の世界が見えているかもしれませんね!   今回は2種のご紹介でしたが、 知れば知るほど面白い「黄色い魚たち」。 ぜひ、お父さんを誘って、見に来ていただけたら嬉しいです♪     ツイート  
エゾサンショウウオ幼生、変態が始まりました!
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エゾサンショウウオ幼生、変態が始まりました!

4月26日から展示を始めた 「実験!エゾサンショウウオの頭でっかち幼生」 ※過去のブログはこちらからどうぞ↓ 4/29 「エゾサンショウウオの幼生を展示しました!」  5/9 「頭でっかち化、進んでいます!」  5/14 「色々な角度から比べてみました」   実験水槽の幼生の変態が始まりました! 飼育密度の低い環境、高い環境の幼生のどちらも 外鰓が小さくなり、眼も盛り上がって顔つきが変わってきています! 尾びれの膜もどんどん減ってきました。 飼育密度 低     飼育密度 高 変態が始まっていない幼生のうち、頭でっかち幼生が現れているかというと…   実は、前回から頭の大きさに変化はありませんでした。 むしろ、両者の差が無くなっているような…   一部の幼生で変態が始まった!ということで 無事に成長してくれたことを嬉しく思いますが、 それとともにこの展示の終了のお知らせをしなければなりません。   展示期間は5月31日までです。 まだ見てない!という方はどうぞお早めに…!     実験結果はというと、  エゾサンショウウオの幼生は、飼育密度を高くしたことで 実験から2週間ほどでやや、“頭でっかち化”したが、  1か月ほど経つと  “頭でっかち化”が途中で止まってしまった    ということになりました。 個人的には去年現れた頭でっかちの幼生を見ているだけに、 もっともっと大きくなってほしかったなー!と感じております…。 私がみなさまにお見せしたかった幼生の参考画像です。       うーん、悔しい! 頭でっかち化が顕著に見られなかった原因を考えてみると、 バックヤードの水槽から実験水槽に移動する際、 幼生の前足が出る程度の成長具合の幼生を選んでいたため、 実験開始の時には 頭でっかち化のスイッチが押される期間がすでに過ぎていたのかな…とか、 餌やりの頻度かなぁ…とか、色々な思いが頭をめぐります。   環境を操作して、生き物が変化する様を展示することの難しさを 今回の取り組みでよーく感じることができました! 得られた課題を次につなげ、いつかリベンジさせていただきます!   短い期間でしたが、エゾサンショウウオの頭でっかち化という 不思議な能力を紹介する展示ができたことを嬉しく思います! 実際に展示を見てくださった方! ブログから幼生の成長を見守って下さった方! 頑張ってくれたエゾサンショウウオ幼生たち! 本当にありがとうございました!!!       それではまた!     ツイート  
葦原蟹
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葦原蟹

こんにちは。潮干狩りのシーズンですね。 というわけで、 今日は干潟の生きもの、アシハラガニをご紹介します。 ブルーグレーのボティにオレンジ色の縁取りのある、 つるんとしたカニです。 名前の通り、アシ原の発達した河口にすんでいます。 (近年ではアシ原とは言わず「ヨシ原」ということが多いのですが…) 3月下旬に干潟に行くと・・・ たくさんのアシハラガニがいました。 どれも甲幅3センチぐらいの大人サイズです。     稚ガニは巣穴からあまり離れず、干潟のような水のある、開けた場所にはめったに来ないので、この時は見れませんでした。       あたたかさに誘われてか、 この日は大量のアシハラガニが干潟に出てきていました。 さて、水族館のアシハラガニはというと、隠れてばかり。 水槽をのぞいても、あしだけとか、 ハサミあしだけとかしか見れないことが多いです。 しかーし!! 先日、予備槽で交尾しているところを見ちゃいました!!!   左側の「オテアゲっ」てなっている方がオスです↓ 真横から見ると↓     やっぱり「オテアゲっ」ってなってます。     サワガニなどのように、交尾のときは、オスがハサミ脚でメスを「がしっ」と抱きしめるんだと思ってたんですが、なんかちょっと違ってました。卵から孵化したアシハラガニの子どもは、海で浮遊生活をおくり何度か脱皮をしてカニの姿になると河口へと戻ってくという生活史をもつので、育てるのは非常に難しいですが、まずは、交尾を見れて写真を撮れただけで満足です。   アクア・トト ぎふでは、長良川の下流~河口ゾーンの トビハゼのいる水槽にて展示しています。 夜行性なので昼間は隠れてばかりですが、ちゃんといます! さがしてみてくださいね!     ツイート  
水中適応の証
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水中適応の証

水族館には水中生活に適応した生き物が多数飼育されています。 当たり前ですよね。   ところが魚類以外には、 泳ぐ姿をあまり見かけない生き物もたくさんいます。 そこで脚好きの私、 特に泳ぎに適応している証「水かき」を探してみました。   まずは、石の上や擬岩の陰でじーとしていることが多い、カジカガエル。  おぉ~、これは上手に泳げそうな水かきですね。   ライトの当たる場所で日光浴をして過ごすニホンイシガメ。  こちらも結構しっかりした水かきです。 水槽の底でじーと動かないことが多いクサガメだって。  飼育員として働きながらも、泳ぐところを見たことがないマタマタだって、ほら。 カメ類の中でも水中での動きが機敏なスッポンだと・・・・  (常設しておらず、バックヤード飼育なのですが)   足全体が船のオールのようですね。 イシガメやクサガメよりも、水中生活への適応度が高そうです。   クサガメと同じ水槽ですが、水上に浮いているカルガモ。  水中には潜りませんが、 カルガモも立派な水かきがあるようです。   最近生まれたコツメカワウソの子ども。  生後47日目の写真ですが、しっかりと水かきがありますね。   前肢後肢ともにありますが、 後肢の方が大きな水かきなんですよ。  こちらは足跡。 水かきまではわからないですね。   カリフォルニアアシカ  生物分類だと、鰭脚下目(ききゃくかもく)というだけあって 鰭(ヒレ)状と言えるほど水かきが発達しています。   最近当館にやってきた子どものカピバラだってほら。    暖かくなったら、泳ぐ姿をご覧いただける予定ですので、 おたのしみに。   幻の水中モグラと言われるカワネズミだって。 あれ?? 水かき………、、、ないですね!!   解説板には下のように書いてあります。 「指に生えた短くかたい毛を水かき代わりにして水中を巧みに泳ぎ・・・」 水かき代わりの毛というのがこちら、ドン!!   かたい毛で巧みに泳ぐなんて、驚きです!!   まだまだ、様々な生き物に水かきをはじめ、 多様な水中適応の証が隠されています。 お客様お一人おひとり、こんなふうに 観察するポイントを決めて水族館をご覧になってはいかがでしょうか。  ツイート  
コーキング補修作業
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コーキング補修作業

今回は以前のブログで紹介いたしました、 水槽のコーキング部分(水槽のアクリル板を固定している部分)の かじり被害を防止するための補修作業を紹介します。   「河口の魚」水槽では アイゴがコーキング部分をガジガジとかじってしまい、 コーキング部分は写真のようにデコボコと無残なことに・・・。 植物質の餌が足りていないのでは? という可能性を考えてレタスを与えると、 コーキングをかじる被害は少し落ち着いてきました。 しかしコーキングがむきだしでは またかじられるかもしれません。 そこでこれ以上かじられないよう、塩ビ板で補強することにしました。   塩ビ板の貼り付けには 生き物に影響がなく、他の水族館でも使用例がある シリコン剤(接着剤)を使用しました。   水槽に入り早速作業開始です。   潜水するスタッフはそっと水槽に入りますが 魚たちはびっくりして、水槽の端っこで 「何が始まるんだ?」と小さくなっています。   スタッフはもくもくと作業を進めていきます。 シリコン剤を水中で塗り広げ、    そこに切り出した塩ビ板を貼り付けていきます。    作業は順調に進み、無事完了です。   おびえていた魚たちも、 作業後は何事もなかったかのように餌を食べてくれたので 一安心です。   これでかじり被害はなくなるはずです。  あと「アマゾン川の魚Ⅰ」の水槽も、近々補修する予定でいます。     ツイート    
水族館のクリスマス
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水族館のクリスマス

12月に入り街はクリスマス一色! もちろん!アクア・トト ぎふでも クリスマスのイベントをいくつかご用意しています。 毎年人気のデンキウナギのクリスマスツリー…    今年はテレビでも何回かご紹介いただきました。 が、今年の一押しはこちら!   「クリスマス トト・ツリー水槽」 キューブ水槽とグラスタワーを組み合わせて、 立体的なツリーをイメージしています。    そして、それぞれの水槽にはテーマがあります。 しんしんと降り積もる雪を 白いコリドラス と シルバーモーリー で再現した水槽。     長ーいひげのサンタさん!?は マーブルクララ。   赤いお鼻のトナカイをイメージした ラミノーズテトラ と オーナメントのキャンディみたいな クーリーローチ を展示した水槽も。    クーリーローチはどこに...?? よくトナカイの飾りの足元にいるので、探してみてください♪ 今年はエアープランツや多肉植物を植えちゃったりして、 大人っぽい展示になりました♡ デンキウナギを楽しんだ後は、こちらのクリスマス特別水槽もご注目を。 どちらも12月25日(金)までの特別展示ですのでお見逃しなく! それでは、また!   ツイート
オヤニラミ水槽みてみてね
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オヤニラミ水槽みてみてね

こんにちは。 気づけばもう12月ですね。忙しい年末が始まります。 アクア・トトでもクリスマスのイベントや企画展の入れ替え、 お正月水槽の準備などあわただしくなってきました。 それに加え、新年をピカピカの水槽で迎えるために、 毎日の水槽掃除にも力が入ります。 掃除のついでにちょっとレイアウトを変えたりもします。 今日は10月2日に掃除してレイアウトを変えた「吉井川の魚」コーナーの 通称「オヤニラミ水槽」をご紹介します。 オヤニラミは京都より西の本州と、四国、九州に生息する魚ですが、 人為的に放流されてしまったものが、 その他の地域でも生き延びて繁殖し、定着しています。 ここ岐阜県や、愛知県、滋賀県にもいます。 今回は、その「オヤニラミが定着してしまった場所」をヒントに、 水槽をレイアウトしてみました。 こちら、川の中の様子↓ 水深は大人の腰ぐらいです。      水際には植物が生え、水面には葉や根や茎などがゆらゆらと浮かんでいました。 展示水槽に、こんなにももっさり水草を植えると、葉っぱで排水が詰まったり、 オヤニラミが隠れて見えなくなったりするので、 ここまではできませんが、これをイメージしてレイアウトをしました。 で、できあがりがこちら↓      全然ちがう!!! 笑えるぐらい違うものができました。 ですが、「きれいになりましたねー。」「水草がいいですね。」と お客様に言っていただけたので良しとしよう。 それから約2カ月が経過した今↓      緑色のきれいだった水草は全部ムギツク(※)に掘り返されてなくなりました。 殺風景になりましたが、水面にはごらんのとおり葉っぱが。    ゆらゆらとゆれて、葉と葉の間にオヤニラミが隠れていることもあります。 少し最初にイメージしていたものに近づきました。 オヤニラミはこういう抽水植物(根は水底の土中にあり、 葉や茎が水面から出ている植物)の茎の部分に 粘着質の卵をくっつけて産みます。 細い茎に産むからなのか、オヤニラミの卵はこんなふう↓      2列でたて長。    オスが卵を保護します。 また、水槽内で産卵してくれるといいな。 それは来年の春のお楽しみ。 明日からも水槽の掃除やレイアウト頑張ります! それではまた。 (※)ムギツク・・・福井県・岐阜県・三重県以西の本州、四国、九州に生息。                    オヤニラミやドンコの産卵床に托卵する。   ツイート
アユモドキ
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アユモドキ

2階の「淡水魚博士の探検小屋」にある『吉井川の魚』水槽では 岡山県の吉井川に生息する淡水魚の中でも、 タナゴの仲間を中心に展示をしております。 その中に“アユモドキ”という魚も展示しています。       よく耳にするのが「全然アユに似てないじゃん!」という会話。 野外では流れに逆らって泳ぐ姿が、アユに似ているそうなんですが...。 じつは、アユモドキは名前に“アユ”とついていますが、 アユの仲間ではなくドジョウの仲間なんです。 口ひげは3対あり、背中のしま模様は成長するにつれて薄くなります。  しかしドジョウの仲間とはいえ、一般的なドジョウとも少し違います。 アユモドキはドジョウの仲間の中でも「ボティア(botia)」 と呼ばれるグループで、その多く(50種以上)は 中国から東南アジアに分布しています。 当館で展示しているなかでは     メコン川に生息するシニボティア・ロブスタ(Sinibotia robusta)や       シンクロサス・ヘローデス(Syncrossus helodes)が   アユモドキと同じ「ボティア」と呼ばれるグループです。 どの種類も共通してこのように目の下に棘を隠し持っていて、      種類によって形が違います。   話は変わりますが   今年の11月19日に国際自然保護連合(IUCN)が レッドリスト(絶滅のおそれがある生物リスト)の改訂を行いました。 これはそれぞれの専門分野の研究グループが、 世界の植物や動物を対象に絶滅の恐れあるいは危機的状況を調査したもので、 そのデータは開発事業や国際取引などの指標として使われています。   その中に、日本固有種の淡水魚アユモドキが含まれました。 日本では国の天然記念物及び 種の保存法の国内希少野生動植物種に指定され、保護されているのですが 今では岡山県の2か所と京都府の1ヵ所のみに生息し、 その数は激減しています。 話がとんでしまいましたが、 水族館では楽しんでいただくことはもちろん、 生き物がおかれている現状なども知っていただく場を目指しています。 今度アユモドキをご覧いただく際は 「実はドジョウの仲間なんだ」ということに加えて このような状況も知っていただけるといいなと思っています。 それでは最後に、アユモドキの泳ぐ姿を撮影しましたのでご覧ください。         ツイート
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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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