おもしろ飼育コラム

新しい命
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新しい命

こんにちは!   2020年はネズミ年ですね。(もう2月ですが・・・)   私はネズミ年なので今年は年女です。 何かいいことありますように! 幸せに暮らせますように!! 美味しいものをお腹いっぱい食べられますように!!! と願っている日々です・・・     そんな中、アクア・トトにいる日本で一番小さなネズミ、カヤネズミに幸せが訪れたようです。     カヤネズミはユーラシア大陸や日本などに生息しており、学名は「Micromys minutus」、ラテン語で小さいネズミという意味です。 雑食性で、当館ではリンゴやサツマイモ、ひまわりの種などを与えています。   現在当館のバックヤードには、繁殖をさせるためのケージが計9個あり、1つのケージに雄と雌のカヤネズミが1匹ずつ、ペアで飼育しています。     齧歯類が大好きな私は、毎年、増えないかな~とワクワクしていましたが、なかなか増えてくれません・・・     そこで、床材を厚く敷いてみたり、日照時間を調整するため照明を付けたりと、様々な飼育方法を試してみた結果、なんと!!     繁殖に成功しました!!     2019年11月18日、いつもより餌の減りが多いことに気付きました。 普段はストレスを与えないようにするため、なるべくケージの中は触らず管理をしていますが、この時はケージの中を覗いてみることにしました。 すると、なんと・・・少し成長した子供のカヤネズミが2匹、さらにまだ毛の生えていない生まれたばかりのカヤネズミが5匹もいました。   年に2回繁殖をするといわれていますが、1度産み、またその後にもう一度出産したようです。 子供のカヤネズミ2匹は、成長具合から離乳(生後約2週間で離乳します)も終えており、生後約20~30日ほどではないかと思います。 上の写真は親(右)と比較していますが、 まだ体も小さく、毛並みも親と比べてしんなりしています。     そして同時に見つけた5匹の赤ちゃんがこちら。     まだ毛は生えておらず、目も開いていません。必死に前あしを動かすのがやっとです。 正確にはわかりませんが、生後約3~5日ではないかと思われます。   初めて見つけたときは、可愛すぎて声を出してしまいました。   もう離乳していた2匹は雄、雌1匹ずつだったので、 雄はお嫁さんを、雌は旦那様をむかえ、新たなケージに引っ越しです。     そして、生まれたばかりの赤ちゃんは親に託してしばらく観察してみることに。     次の日、ケージの中を覗いてみると・・・   なんと毛がうっすらと生えてきました。 昨日はまっピンクだったのに対し、若干灰色がかっています。 体の形も少しはっきりしてきたように思えます。   まだ体のサイズは小さく、私の小指と比べてみるとこの通り。   小指の第一関節ほど(1.5~2㎝)です。   あまりの小ささと親が育児放棄しないか注意しながらすぐさまケージを閉めました。     そして、発見から3日後。   順調に育っているようで一安心。 しっかりと毛が生えているのがわかります。 ですが、この時点でまだ目は開いていません。       11月23日(発見から6日後)、ついに!! 目が開きました!!     次の日には、まだぎこちないながらも、もぞもぞと動いています。     4日前と大きさを比較すると・・・   少し大きくなり、3㎝ほどになっていますね。 成長の早さに驚きながらも、すくすくと育っていることに嬉しさを感じます。     そして発見から9日後には、元気に動き回るように!   昨日のぎこちなさは消え、一生懸命穴を掘ろうとしています。 顔は見せてもらえませんでしたが、この後、巣から出て少し歩いたりもしていました。 まだ体は小さくても、もう立派なカヤネズミですね。     そして無事大きく育った5匹は、新たなパートナーと共に暮らしています。   そのうちの1匹は2月6日より展示槽にデビューしました!   展示槽には計5匹のカヤネズミが暮らしていますが、その中でもまだ体は小さいのでご覧いただくとわかるかと思います。   すぐに成長して大きくなると思いますので、皆さんぜひ会いに来てあげてください。   今年もまた、新たな命が生まれますように・・・   そう願いながら、カヤネズミを愛でている毎日です。   皆さんに嬉しい報告ができるよう頑張りますので、小さなカヤネズミ達の応援、よろしくお願いします!     Tweet  

コサギの脚はどこいった?
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コサギの脚はどこいった?

先日、お客様からご質問をいただきました。   「コサギが片脚で立っているんですが、怪我とかしてるんですか?」 これは、不思議ですね。あるはずの右脚が全く見当たりません。 でも、これは怪我をしているわけではなく、ましてや無くなってしまったわけでもありません。   では、どこへいってしまったのかというと、お腹の羽毛の中に入れているのです。 羽毛のない脚をお腹の羽毛の中に入れることによって、脚から熱が逃げていかないようにしていると考えられています。 体温維持の目的以外にも、片脚ずつ休ませている場合もあるようです。   さて、脚以外にも羽毛のないところがあります。 それは、くちばしです。   こちらはカルガモですが、首を180℃曲げて背中の羽毛の中にくちばしを入れて休んでいます。 熱(体温)を逃がさないようにいろいろ工夫しているんですね。   確かに羽毛布団って暖かいですもんね。 Tweet

水族館の困りごと・・・落ち葉の巻
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水族館の困りごと・・・落ち葉の巻

アクア・トト ぎふの館内ではいろんな植物が見られますが、3階、4階には本物の植物が植えてあります。   ホウノキやイタヤカエデ、ミズナラ、トキノキ等いろんな種類があるのですが、秋から冬にかけて落葉樹は、枯れた葉を落とします。 はらはらと落ちてくる落ち葉は季節を感じ風情があるのですが、この時期は量が半端ではありません。   特に水槽内に落ち葉がたまると、ろ過循環の配管にはりついたり、オーバーフローに詰まったりと設備的な事故につながる恐れがあります。その為、スタッフは開館準備の時間にできる限り回収しています。     これはコツメカワウソの水槽の写真。 大量の落ち葉が浮いていますね。   ここまでたまると開館作業時の落ち葉回収がとても大変になり、通常の3倍以上の時間がかかるのです。というのも浮いている落ち葉はササッと掬うだけで終わるのですが、水槽の底に沈んでいるものや、流木や擬岩の下に入り込んだ落ち葉はベタッと張り付いてなかなか取るのが難しいです。     これはアズマヒキガエルの水槽。 ここは植物や石の間に落ち葉が入り込んで、取っても取っても終わらない・・・     これはコイの水槽。 落ち葉は底に沈んで、端の方に固まっていますね。この水槽はウェーダーを履いて水槽の落ち葉を回収します。ウェーダーを履いていると、動きにくく落ち葉回収の難易度が上がります。うまく取れない落ち葉は潜水掃除の際に回収することもあります。 落ち葉は季節を感じることができる、アクア・トト ぎふには無くてはならないものですが、事故を未然に防ぐためにも日々落ち葉と格闘しながら回収しています。 そんな私たちもこの作業をすることで季節を感じています。   Tweet

子育てする魚
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子育てする魚

水族館2階、最後にある「タンガニーカ湖の魚」の水槽。 1/13の古田さんのブログでも紹介されていますが、ここに展示されている魚の中には、親が子供を保護する、つまり子育てする種類が多くいます。   卵を口の中に入れて守る魚や、貝殻の中に卵を産み、ずっと付き添って敵から守る魚など、その方法はさまざま。少しでも多くの子孫を残すため、それぞれ知恵をしぼっています。     「へえ、魚が子育てするんだ。見てみたいかも・・・でもそんな簡単には見られないよね?」 と思われたあなた。 ちょっと気を付けて観察するだけで、その望みは割とすぐ叶います。 画面上部に写っているベージュの魚。これはネオランプロローグス・ブリチャージといい、子育て真っ最中のペアです。 岩に卵を産みつけ、生まれてきた稚魚たちを守っているところです!   とはいえ、稚魚たちはまだ2ミリほど。一応写ってるんですが、ちょっと分かりにくいですね・・・。     では、こちらの動画を見てみましょう。 お分かりいただけたでしょうか? 小さな白い点のようなものが親のまわりをうろちょろしていますよね。これが稚魚たちです。 こんなに小さいのに自力で泳いでいます。そしてちゃんと親の近くにいて、どっか行っちゃったりしないところがとても可愛い!     この動画は1/10に撮影したものなので、この子たちは成長して巣立ってしまい、今はもうここにはいません。   でも、気を付けて水槽を観察すれば、こうやって稚魚を守っている様子や、口いっぱいに卵を入れてもごもごしているところ、卵を産むための穴を掘っているところなど、育児行動を見られることも多いですよ。     今度アクア・トトにいらっしゃったときにはぜひ、タンガニーカ湖の水槽に注目してくださいね。   Tweet

パンタナール展~第2章~いきもの『ドラード』
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パンタナール展~第2章~いきもの『ドラード』

みなさん、こんにちは。   パンタナール展~第2章~のいきもの『アルマジロ』 に続きまして、今回ご紹介するいきものはこちら 「ドラード」です!       ドラードだけは第1章に続いて登場しています。(↓第1章の展示の様子)   ドラードファンにはたまらないことでしょう。   ですが今回のテーマは「森」なので、ちょっと変化をつけたいですよね。     <展示開始時>       <ちょっと前>     <現在> そうです。フェイクグリーン(擬草)を付けて足してみました。 これで森のイメージや水中の水草のイメージが、より伝わるのではないでしょうか?   普段なら水槽のレイアウトを変えるところ、今回は水槽の外側をセンス抜群の先輩にいい感じにアレンジしてもらいました。       更に予想外の出来事が起こりました。   なんと水槽の外側を変えたことで、ドラードの行動に変化があらわれました。     以前は、水槽をぐるぐる泳ぐ単調な行動が比較的多かったのですが、設置した植物の影に止まったり、水槽の中央に堂々と止まったりと、行動に明確な緩急がついてきたように感じます。   じっとしてくれる時間があるので、ドラードの写真が撮りやすくなりましたよ。 こんな感じ     水槽の中の石や木などを変えることで魚の行動が変わることはよくありますが、こんなにもはっきり変化があるとは・・・・・・・・・・・・。   現地にいった河合に聞いてみると、野生のドラードはゆっくり泳いでいる姿もありましたが、水草が群生している草陰や大きな流木の陰でとどまっているドラードもいたとのこと。     この動画は現地の泳ぐドラードです。   ドラードもよく周りの景色を見ているんですね。     さらに!企画展ブース内の変化は、フェイクグリーンだけでおしまいではないですよ(予定) 只今、こんな感じで企み中です。       さらに、トトラボの映像も増やす予定です。 まだまだ少しずつ付け足しをしていきますのでお楽しみに!       おまけで 餌をあげるとどうなのか?と思ったので、動画を撮影したのが、こちらです。   さすがドラード、かっこいいの一言につきますね。 このかっこよさもありドラードは釣り人の憧れと言われます。 それ以外の理由の一つとして、針にかかると驚くべきジャンプを繰り返し必死に逃げようとする、それを制して釣りあげることがとても楽しいと聞きます。   飼育する側としては、そのジャンプはとても恐ろしく、何かの拍子に驚きジャンプしたり水槽内を暴れまわったりしないか、常に不安でした。     しかしこのドラードは今のところ全くジャンプすることなく、壁などにぶつかったりすることもなく、むしろ驚いたことあるのか?というほど、堂々としています。     草陰に息をひそめる「川の虎」ドラード、かっこいいです。 Tweet

新しく仲間入り!
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新しく仲間入り!

みなさん、こんにちは。 段々と寒くなってきましたね。 インフルエンザや風邪の対策はばっちりでしょうか? さて、今回の主役はこちらの「アマゾン川の魚Ⅱ」水槽で展示している、一番大きな魚ピラルクーです。 最近、こちらの水槽のピラルクーの数が増えたのはお気付きになりましたでしょうか? なんと!合計4匹を展示しています!!     とても大きいピラルクーが1匹、少し前に仲間入りした中くらいのピラルクーが1匹、そして、最近仲間入りした小さいピラルクーが2匹の計4匹です。 写真で大きさを比較してみましょう!   大きさはおおよそ、大きいピラルクーは2m弱、中くらいのピラルクーが90cm、小さいピラルクーが60cmでしょうか。   日々、少しずつ成長していますので、今後に注目してくださいね! 毎日11時30分からはこの「アマゾン川の魚Ⅱ」水槽にてフィーディングウォッチも開催していますので、そちらもぜひ、ご覧くださいね!       Tweet

あこがれのオヤニラミ
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  • 日本の淡水魚

あこがれのオヤニラミ

こんにちは。   ニッタン(日本産淡水魚)好きの方に絶大な人気のあるオヤニラミ。 京都以西の本州、九州北部、四国東北部が自然分布域です。 きりっとした顔立ち 鮮やかな色彩 これぞ魚!という体形 肉食性の名ハンター そのくせ、卵に寄り添い見守る姿は、まさにギャップ。キュンとなりますよね。 ところが水槽で飼育してみると、オヤニラミ同士の闘争が絶えず、お互いをぼろぼろにしてしまいます。 1匹だけでは、全長10cmぐらいとあまり大きくない上に、水槽の角にかくれたり、木に寄り添うように立ち泳ぎして、見えないことも多い。じつに飼育係泣かせのオヤニラミです。 ところで、日本にオヤニラミの仲間はこの1種類だけですが、 海を渡った大陸(朝鮮半島・中国・ベトナム)には、4種類が生息しています。     1つは以前、当館でも展示していたコウライオヤニラミ。 最大で全長18cmと日本のオヤニラミよりもかなり大きいです。 さらに中国には、20cmオーバーの大型のオヤニラミも生息しています。 ナンシオヤニラミという種類なんですが…。   う~~ん、見てみたい。かっこよさそうだなぁ。   というわけで…。   展示スタートしました!   今はまだ20cm未満ですが、貫禄は十分。 気分によってなのか分かりませんが、体の斑紋もしま模様だったり、複雑なまだら模様だったりと変わる様子。   小っちゃかったころは、こんな様子でした。 小さくても、エサを食べる時はいっぱしの名ハンター。     なかには、生きたエビや小魚しか食べてくれない個体もいて、野性味を失わないところも、また魅力的です。   大きくなった今の写真は、ここでは貼るのをやめておきます。 どんな魚か楽しみに来館してくださる方もきっといらっしゃると思いますので。   じつは、アクア・トトのこのエリア(釧路湿原から中国・メコン川)には「日本の魚はどこからやってきたの?」というテーマがありまして…。 「日本には、大陸の魚と同じ仲間の魚がいるんだよ。」ということもそのテーマの一部です。 まさにオヤニラミもそう。太古の日本列島が本当に大陸とつながっていたんだなぁ…ということが、オヤニラミの仲間の分布域からも分かります。   「いつか絶対に展示してやるぞ!」と長年思い続けた魚ですので、 展示をスタートすることができて、本当にワクワクしています。   展示場所は2Fの「雲南省の魚Ⅱ」という名前の水槽です。見つけてくださいね。           Tweet

ドット模様の魚は…?
  • アクア・トトの生き物

ドット模様の魚は…?

皆さまこんにちは。 2020年もアクア・トトをよろしくお願い致します。   当館には「タンガニーカ湖の魚」水槽があります。     ある日この水槽を観察していると、こんな魚を見つけました。   あれ、種名板には載っていない…気がしますが…。 実はこちらトロフェウス・ドゥボイシィの幼魚です。 展示水槽内で繁殖したようです。 幼魚と成魚では、成長により模様に変化が生じます。幼魚のうちは、ドット模様がおしゃれでかわいいですよね。     ちなみにこちらがドゥボイシィの成魚。   ドット模様は成魚になるにつれて薄れて、この白いラインが出てくるようです。 ドゥボイシィの幼魚、潜水中は何度か見たことありますが、私が観覧側から見たのは初めてです。     ドゥボイシィは本来、岩に付着している藻類を食べています。 こんな感じでついばんでいる動画が撮れましたのでぜひご覧ください。   また、ドゥボイシィは卵や稚魚を親の口の中で保護する口内保育型と呼ばれる繁殖様式をとります。 今水槽にいる幼魚は、4cmくらいに成長しておりそこまで小さくはないので、口から出てきたばかりというわけではありませんが、それでもかわいらしいです。     今回、ご紹介したドゥボイシィ以外にも様々な生態を持つ魚たちを展示しています。 これといった主役がいるわけではない(と私は思っている)この水槽ですが、見どころは多いのではないかと思います。   ぜひじっくりとご覧ください。 (特に平日がゆっくりとご覧になれるのでおすすめです…笑)     Tweet

水生昆虫の冬越し
  • アクア・トトの生き物

水生昆虫の冬越し

急に寒くなってきましたが、皆さんは風邪などひいてないですか?   寒くなると冬眠する生き物といえば、すぐに思いつくのはクマやリスといった哺乳類ではないでしょうか。 昆虫ですとテントウムシやカメムシが、集団で木の皮の間などで越冬しているのを見かけた方もいらっしゃるかもしれません。     そして、水生昆虫も越冬するのですが、どんなふうに冬を越すと思いますか? 自然下では、流れの緩やかな用水路やため池の中などで越冬する水中越冬や、山や田んぼの落ち葉やわらの下などで越冬する陸上越冬が見られます。   当館で展示しているタガメなどの水生昆虫は、館内の空調や水温管理により、冬眠させていませんが、バックヤードで飼育してる予備個体は冬眠させています。 飼育条件を自然環境に近づけることで、冬場の体力を温存させ、翌年の繁殖がうまくいくようにしているのです。 ゲンゴロウは気温が下がっても餌を食べて動き回っているので、冬眠はさせていません。   では、当館における水生昆虫の冬眠方法を紹介します。 まずプラケースにミズゴケを敷き詰めて、その上に水生昆虫を置いておくと、自分たちでミズゴケの中に潜って動かなくなります。       ミズゴケの中に入っている様子   そうなったら屋外に置いておきます。こうしておくと、翌春まですやすやと冬眠します。   春までの期間はミズゴケが乾燥しないように、適度な水分を補充します。 春になると、ミズゴケの中から這い出してきて水場に行こうと動き出し、すぐに餌を食べ始めます。 来春に元気に出てくる姿を楽しみにしつつ、水生昆虫の冬眠を見守っています。     Tweet

お尻の穴の話
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お尻の穴の話

開催中の企画展「ブラジルパンタナール大湿原~第2章残された森~」には、大きなハイギョ「レピドシレン・パラドクサ」を展示しています。   ハイギョは、足のように細長く伸びた胸びれと腹びれが特徴です。 ある日このレピドシレンを眺めていたところ、右の腹びれの後ろにピンクのおへそのようなものを発見しました。 これは総排泄口、つまりお尻の穴です。 人間はおしっことウンチが別々の穴から出ますが、魚類や鳥類などでは同じ一つの穴から出ます。この穴が総排泄口です。   それにしても普通、お尻の穴というものは、生き物の体の正中線(真ん中)上にあるものですが、このレピドシレンのは右に偏っていますね。 調べてみると、ハイギョはオスもメスも、写真のように総排泄口が左右どちらかにかたよっているのだそうです。 しかも聞くところによると、右に寄るか左に寄るかは、1匹ずつ違うのだとか!   ものすごく気になったので、バックヤードにいる別のレピドシレン・パラドクサを見てみました。 するとこちらは左寄りでした!   右と左、割合は半々なのか? それとも右が多いとかあるのか?? 地域によって割合に差があったりとかするのか??? もっとたくさん調べてみたくなりました。 本当に個体によって違うのですね。面白いなあ・・・。   みなさんもどこかでハイギョをご覧になったら、お尻の穴をチェックしてみてくださいね。 そして、「どこそこのハイギョの総排泄口は右だった」と私に教えてください。 Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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