おもしろ飼育コラム

ニューフェイス展示しました!
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ニューフェイス展示しました!

今回は「アマゾンの魚Ⅰ」水槽に新しく展示した魚を紹介します。 名前はブリコンといいます ぶり大根とは違いますよ   夏から第1章、12月からは第2章とロングランで開催中のパンタナールの企画展の中で、映像や写真にも登場してきた、ピラプタンガという魚がいますが、ピラプタンガは現地名であり、ブリコン属(Brycon)というグループになります。 ブリコンの仲間は40種ほどが確認されているようです。けっこう種類がいますね。 今回は、アマゾン川水系のコロンビア産のピラプタンガが仲間入りしました。   実はこの魚、数か月も前からバックヤードで養生してきたのです。 予備水槽に搬入されてからというもの餌をまったく食べず、驚いて水槽の壁面に突進することもありました。 遊泳力がとても強く、水槽内の空間把握などができていないようです・・・ 人影に驚かないよう黒いシートを貼り、突進の衝撃を抑えるために水槽の隅を柔らかい板で覆い、飼育を続けました。     このような環境で光や音、人影にも少しずつ馴れ、摂餌もするようになってきたのです・・・。 いよいよ展示水槽にお目見えの日・・アロワナのいる1階「アマゾンの魚Ⅰ」水槽にデビューです。 網から放たれると戸惑いを感じながらも徐々に馴れ隅々まで遊泳します。 バックヤードの300リットルの水槽から30トンの水槽に放たれた姿はまさに水を得た魚であります。         是非、見に来てくださいね!       Tweet

カピバラのゆず風呂タイム!
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カピバラのゆず風呂タイム!

皆さん、こんにちは!   今年も本格的に寒くなってきましたね。 この時期は家から出たくないと毎日のように思っています。。。   さて、今回紹介する生き物はこちら。カピバラです。       12月22日は冬至でした。 冬至にはゆず風呂に入る習慣があります。 ということで! カピバラ達にもゆず風呂をプレゼント!   ゆず湯はもともと、運を呼び込む前に厄払いのための禊(みそぎ)として行われていたそうです。 ゆず風呂には、冷え性を緩和したり、美肌効果もあるそうで。。。 冷え性なのでぜひとも、私も入りたい。。。 あわよくば美肌も。。。なんて思ってしまいます。   実はこのイベント去年も行っています。 その様子がこちら。 気持ちよさそうですね。 お湯が冷めてしまうまで浸かっていました。   今年もやるぞ!ということで なんと、ゆず風呂、、、、 バージョンアップしました! 去年までは専用の樽を用意して、お湯をはっていましたが、今年は、大きいプールにお湯がはれるようになりました!   ついに!!   去年をご覧になった方のなかで、もしかしたら、「この大きいプール使わないの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。。。   お待たせしました! 今年からは大きいプールで気持ちよさそうにゆず風呂に入るカピバラをご覧いただけます。   カピバラのゆず風呂イベントは先週の12月21日(土)・22日(日)からスタートしています。 次は12月28日(土)・29日(日)の2日間のみの開催となっておりますので、皆さんぜひ可愛いカピバラ達に会いに来てくださいね。   では、最後に!!! 先週のカピバラゆず風呂イベント終了後に動物担当者で撮影した、28日(土)・29日(日)にむけた予告動画をどうぞ!!! (※音声が流れます)   それでは、 お待ちしております!!!! (先週のゆず風呂イベントの写真です)     Tweet

クリスマスイブの夜に
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クリスマスイブの夜に

当直です。   みなさまこんばんわ。 今夜は雲一つない、星のきれいなクリスマスイブの夜です(これを書いている日)。 空を見上げたらサンタとトナカイも見れちゃいそうな澄んだ空。   私の目線の先には、カピバラです。 けっこう”ぽちゃり”なので、空を駆け上がっていくトナカイにはなれそうにありません。   当直は生き物や、水槽の設備などに異常がないか見回りをしつつ、スタッフの制服やタオル類などの洗濯、あとはこうしてパソコンに向かって何かしらやっています。   今日はブログを書く日!それでは、先ほど見回りをしながら生き物の様子をいろいろ撮ってきましたので、ご紹介していきます。 見回りの時も、生き物を驚かせないように、暗めの懐中電灯を使います。 間近でライトをあてないように注意を払っていますので、少し見えづらい画像ばかりになりますがお許しを…。   まずは長良川上流エリアから。 アカザです。 アカザのアルビノ(生まれつき黒色色素をもたない)個体。 1匹だけですが、2018年9月から展示しています。 昼間は石の下に隠れていて、尾だけとかヒゲだけしか見えないことが多いのですが、夜はご覧の通り全身丸見え。 この個体はエサ食いがとてもよく、1年ちょっとでずいぶん体格がよくなったような気がします。     隣の水槽には無防備なアジメドジョウたち。 昼間は砂にもぐっていることが多いのですが、夜はわらわらと地表にあらわれて、じっとしています。 光を当てても全く動じない。昼と夜とで、様子が全然ちがうアジメドジョウです。     続いて希少淡水魚コーナーです。 夜のホトケドジョウ。 こちらも夜は丸見えです。 ケガや病気をしている個体はいないかどうか、夜に観察するようにしています。     河口の水槽ではアシハラガニがお食事中。 石についたコケかなにかを器用にハサミあしでつまんで、口元に持っていきます。 アシハラガニは夜行性ですから、夜は堂々としていて活動的!魅力的!     こちらのアシハラガニは…何をしているのかな? 楽しそうですし、気持ちよさそうですね。     最後にバックヤードのビリンゴ繁殖水槽から。 現在はこんな感じです。あのかっこいい婚姻色(※1)はまだ出ていませんが、良い状態で真冬を迎えることができたので、春にはまた産卵がみられるかもしれません。期待できそうです。     みなさまいかがでしたか?夜の水族館は。 毎日見ているわたしでも、生き物の昼と夜のちがいはおもしろいので、この場で少しだけですが紹介できてよかったです。   さて、今年も残すところあとわずかとなりました。 1年間本当にありがとうございました。 来年も、清々しい雰囲気で、家族で楽しめて、生き物を尊く感じられる、そんな水族館を目指してがんばりますので、どうぞよろしくお願いします。     Tweet

水族館での困りごと・・・巻貝駆除
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水族館での困りごと・・・巻貝駆除

時として、展示水槽内に巻貝が爆発的に増えることがあります。 写真のように1匹、2匹ならまだ気にならないのですが、増えすぎるとアクリル全面についています。すると、展示生物が見えにくくなってしまいます。   そこで登場するのが、皆さんご存知の「コイ」です。 「コイ」って巻貝を食べるの?と思うでしょう。 コイは雑食性で水草、貝類、甲殻類、昆虫類、ミミズなどいろいろなものを食べています。コイの口に歯はないですが、喉の奥に咽頭歯という歯があり、硬い貝の殻もこの歯で砕いて食べることができます。   そこで、巻貝を食べてもらうために、巻貝が増えすぎた水槽にコイを投入することにしました。 現在は3階のハリヨの水槽と、2階の草地水溜まりの魚(雨季)、雲南省の魚Ⅱの水槽にコイが入っています。     何度も来館されているお客様には、「この水槽にコイが入っているのはなぜですか?」と質問を受けることもありますので、「巻貝駆除用です」と答えて納得していただいています。 通常これらの水槽にはコイはいないため、「今だけですよ。」の説明ポップもつけています。     この写真のように底砂に口を突っ込んで、底砂の中の巻貝を捕食する姿が見られるかもしれません。そんなコイに注目して観察してみてください。 コイを入れると2~3日で、水槽のアクリル面に巻貝が付くことはなくなります。コイの食欲おそるべしです。巻貝がコイに食べられているのもありますが、コイを避けるように巻貝たちも底砂の中に潜って出てこなくなります。 増えた巻貝を手作業で駆除していたことを考えると、コイの巻貝駆除効果は絶大で、コイ1尾入れただけで水槽から巻貝の姿が無くなります。 今後も巻貝が増えている水槽に、コイを順次移動して駆除していきますので、いつもはいないコイが水槽に入っていたら、「巻貝駆除中!」と思ってください。 Tweet

波乗りモトロ
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波乗りモトロ

1階、アマゾンの水槽には淡水エイの仲間、モトロがいます。   シックな水玉模様のかわいいヤツなのですが、実はこのモトロについて、もう何年も前からずっと気になっていたことがあります。   この水槽の一番左端、ぎりぎり見えるか見えないかのところにエアストーンが設置してあるんですが、ここで時々、1匹のモトロがまるで波乗りをするかのように泳いでいるのです。   そこはエアストーンの真上なので、泡がぼこぼこ吹き出して水面が波立っています。その泡をおなかに受け、荒波を乗りこなすサーファーのように泳ぎ続けるモトロ。 毎日ではありませんが、でも一度始めるとしばらくやっています。       ・・・楽しいのかな?     何のためなのかはさっぱり分かりません。流れが少ない水槽の中で、たまには思い切り泳いでみたい気分になるのかもしれませんね。     Tweet

大きくなれよー!!
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大きくなれよー!!

こんにちは。   2Fのコンゴ川エリアの水槽のひとつに、漁の仕掛けがレイアウトされている水槽があります。 これは、コンゴ民主共和国のワゲニア族が、伝統漁法(ワゲニア漁)で使うもので、   木やつるを編んで作られます。 ワゲニア漁は、急流で行われる漁なので、水槽の雰囲気とは異なりますが、漁期が終わると仕掛けはそのまま川に捨てられるので、それが流れ着き、小魚たちの隠れ家になっていたら、こんな感じなのかもしれませんね。   水槽の中には、ほかにも石や流木がレイアウトされています。   あ、右下の大きい石、これは石ではありません。 フグです。   ほらね。   テトラオドン・ムブという淡水(汽水にも)にくらすフグの仲間です。 体には迷路のような模様があります。   大型のフグで、この個体はゆうに60cmをこえています。     こんな顔で見つめてくるので、ハートをわしづかみにされているお客様も多い様子。 淡水フグ最大になるテトラオドン・ムブ。 どこまで大きくなってくれるのか、楽しみですね。     大きくなってくれるのが楽しみといえば、もうひとつ。 ナギナタナマズ科で最大種と言われているチタラ・ロピスが2F「メコン川の魚」水槽に仲間入りしました。   ボルネオナイフフィッシュとも言われ、体長150cmに達します。 これまで展示しているインディアンナイフとそっくりな体形で、それを黒塗りしたような魚。 展示してから5日目のこと、 (まだ新しい水槽に慣れていないだろうし、エサは食べなくても仕方ないよね) などとスタッフと話しつつ、エサやりを始めたその瞬間、黒い影が怒涛の勢いで泳ぎまわりながら、巨大なパールムやワラゴの間をかいくぐり、エサ!エサ!エサー!!!!!と言わんばかりに食べてくれました。   エサを投げ入れた私も、水槽の観覧側で見ていたスタッフも唖然。 度胸もビックサイズのようです。   その時の動画はありませんが、今は落ち着いた感じでゆうゆうと泳ぎながらエサを食べています。     まだ、体長80cmぐらいなので、この水槽の中ではかわいらしくも見えますが、 大きくなるにつれて、すご味が増してくることでしょう。成長をお楽しみに。     Tweet

アオダイショウはいずこへ
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アオダイショウはいずこへ

みなさん、こんにちは! もうすぐ寒い季節がやってきます。 寒くなるとこたつに入って、暖かくして過ごしたいですね。     今日の主役はこちら   3階に展示しているアオダイショウです。 家の守り神とも呼ばれ、私たちの生活にとても身近なヘビです。     10月某日、開館の準備をしているときに事件は起こりました。   下の写真をよーく見てください。アオダイショウがいない…?     蓋が開いていて脱走してしまったのかと、慌てて確認しに行きます。 蓋はきっちりと閉まっています。鍵もばっちりです。     アオダイショウはいずこへ…? もう一度、近付いて水槽を確認してみます。     あっ、みなさん、見つかりましたでしょうか。 コケの下に潜り込んでいました。脱走ではなかったようで一安心しました。     今回のように、生き物たちは思わぬところに隠れていたりします。 水槽の中をじっくりと観察して、隠れ上手な生き物たちに出会ってみませんか?     Tweet

恐る恐る
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恐る恐る

当館のメコンオオナマズも、飼育年数が15年を過ぎました。 1年で約4~5㎝ずつ大きくなっており、現在は全長約180㎝くらいでしょうか。   大きく成長しても人に慣れないというか、とにかく何かに驚くといきなり猛スピードで突進してきます…。   スキューバ潜水時に吐き出した空気の泡もかなり嫌がるので、この水槽の清掃はタンクを背負わずに息をとめて行っています。     そんなメコンオオナマズ水槽の照明が、先日切れました。 ということで、照明球を交換しないといけません。   作業者を決める力の入ったジャンケン大会が開催され、私は見事に勝利。   メコンオオナマズが変な動きをしないか観察がてら、作業風景を撮影しましたので、今回ご紹介したいと思います。       バケツをぶら下げているのは、ここに新しい照明球や工具を入れるためです。     照明球交換は2名で行います。   照明の設置位置に足場はなく、脚立を水槽にいれるとメコンオオナマズがパニックになります。     じゃあ、どうするか。そう、肩車です。         外から見るとこんな感じです。 この時ばかりはタンクを背負わないと溺れてしまいますが、極力メコンオオナマズを刺激しないよう前につけています。     今回の交換はメコンオオナマズ達も落ち着いており、何事もなく終了しました。 以前にはこの状態の潜水者めがけて、メコンオオナマズが突進してきたこともあります。   照明は10個以上ありますので、またそのうち交換作業が行われるでしょう。 その日までに、私はジャンケンの腕前を磨いておきます。マジです。     Tweet

今年のアユ
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今年のアユ

こんにちは。 今年のアクア・トトぎふのアユ。 これまでになく勇ましいことになっています。 水槽の下のほう、体が黒くて背側がオレンジ色になっているのが、 サビアユと呼ばれる、婚姻色のあらわれたオスです。 今年、完全にサビてしまいました…。   ご存じの方も多いと思いますが、アユは年魚です。 秋に卵から産まれたアユの仔魚は、流されて海へ行き、そこで冬を越します。そして、春に川に帰ってきます。 川で石に着いた藻類などを食べて成長し、秋に川の下流域で産卵して一生を終える。 これがアユの一生です。   でも、こんな生活史では、当館のあの水槽では、冬にアユが展示できません。   そうならないために、これまで毎年、アユに秋を、というか四季を感じさせないように、照明を24時間点灯し、水温も低めに保つなどしていました。 でも、どういうわけでしょう…。今年は、完全に秋が来たのに気づかれてしまったようです。 というわけで、見事に繁殖期を迎えたアユたち。 本来のあるべき姿を今年はご覧いただくことができます。     途中で、オスが体を震わせて放精(精子を放出)するようなシーンがありますよね。ニシシマドジョウとシマヨシノボリが寄ってきて何かを食べているようです。   そうです。ここの砂利には、アユの卵がたくさん産みつけられているのです。   先日のブログで「繁殖期は一段落」と、のんきなことを申しましたが、 繁殖期はまだ終わっていなかった…というか休む間もなく秋産卵型の繁殖期到来です。   当館でアユが産卵したのはおそらく初めて。 アユの卵を直接見たのもわたしは初めて。   両側回遊型だし、光に気を遣わなくちゃいけないみたいだし、 育てるのは非常に難しそうだなぁ…。 と思いつつも、繁殖期を終えて死んでしまったら、 水槽にアユがいなくなってしまうかもしれない!!! という危機感から、少しだけ卵を回収して育て始めました。   ↓ 1日目   ↓ 4日目     ↓ 6日目     ↓ 10日目       ふ化しました。全長は約7mmで、体は細くて透明。そして目の大きいこと! この目で何を見るんでしょうね。   現在、ふ化してまだ1週間。これからどうなることでしょう。   産まれた仔魚はさておき、岐阜県の県魚にも指定されているアユです。 朝早くや夕方に産卵していることが多いので、勇ましいアユの姿をぜひ見に来てください。 今年限定です!来年以降は何か手を打ちます。たぶん。   あ、長くなりましたが、アユの右隣の水槽にも目を向けていただきたいです。 こちらには、今年に入ってから新種として発表されたナガレカマツカを展示しています。   カマツカとして知られている魚が、じつは3種類だったということが明らかになり、もともと展示しているカマツカに加え、それよりもちょっと上流に生息するナガレカマツカが仲間入りしました。 こちらは、岐阜大学の向井准教授にご協力をいただき展示することができました。 当然ですが、カマツカそっくりです。 ヒゲの長さや胸ビレの形が見分けるポイントです。 名前がついたばかりのぴかぴかの新入りをどうぞよろしく。       Tweet

繁殖期は一段落
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繁殖期は一段落

こんにちは。 急に涼しくなりましたね。気が付けば夏休みものこりあとわずか。 この夏のわたしは、春に産まれた稚魚や幼魚たちの世話に明け暮れる日々が続いています。     たとえば、先日のブログでご紹介した奈良県産のニッポンバラタナゴ。 ご覧のようになりました。 今年は60匹以上が育ちました。大きいものは3cmぐらいになっています。 写真のように、幼魚の背びれには白黒の模様がありますが、3cmの個体はもう消えています。 成長が速い個体は、その年のうちに早くも繁殖に加わるそうですよ。       次に、これまた先日のブログで産卵の喜びを伝えしたシマヨシノボリ。 育てられた数は12匹と少ないですが、しっかりヨシノボリの体型になりました。 産卵したのは、あの1回ぽっきりだったので、それが残念です。 かなり臆病なため、顔を近づけすぎることや振動、光でてらすなどはご法度! 水換えや移動もごくごく最小限にして育ててきたので、実は、これが初めての写真撮影になりました。なのに、背びれに糸くずがっぁ・・・無念(涙)       泥底を好む、ゼゼラ、ツチフキ、トウカイコガタスジシマドジョウも育っています。   ゼゼラ↓   ツチフキ↓   トウカイコガタスジシマドジョウ↓     ゼゼラとツチフキは、よく似た姿をしていますが、ゼゼラは水草や木の根っ子などに卵を産み付けるのに対し、ツチフキは泥底にすり鉢状の巣をつくり、その中に卵を産みます。ゼゼラの卵はぶるぶるねっちょり。ツチフキの卵はひとつひとつばらばらになりコロコロしています。   でも、どちらもオスが卵を守るところは共通しています。     ↓ゼゼラの卵。卵を守っているオスの頭が見えているのですが、わかりますか?     ↓ツチフキの卵。一部はこのように露出していますが、大半は泥に埋まっています。       トウカイコガタスジシマドジョウは、なんと1匹のメスが1度に産卵した卵から、 294匹もの稚魚が育ちました。 産卵前のメスのおなかはこのとおり、ぷっくり。   上から見るとさらにすごい。 ひと目で産卵間近なのがわかりますね。       そして、ウシモツゴ。 今年から、岐阜市産ウシモツゴの生息域外での保護活動に協力しています。 4月から5月にかけての1か月間産卵が続き、その結果999匹もの稚魚が育っています。       そのほか、 デメモロコ、イトモロコ、カワヒガイ、アブラボテ、ヤリタナゴ、スイゲンゼニタナゴ、ビリンゴ、カワヨシノボリ、トウカイヨシノボリ、ゴクラクハゼ、チチブ、シモフリシマハゼ、アベハゼ、アシシロハゼ、そしてハリヨにホトケドジョウ。 以上がこの春から夏に産卵し、育った魚種になります。     展示個体数を維持するため、あるいは、生息域外での保存活動のためなど、繁殖させる目的は違いますが、水槽という特殊な環境でも産卵してくれたものですから、これから先も丁寧に育てていきます。     展示水槽での都合もありますが、これから幼魚たちが随時デビューしていきますので、楽しみにしていてくださいね。     Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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